078_中高生_善哉あん (1)

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前回からの続き。投稿者さんには高3になる娘さんがいます。志望校を決める時期に差し掛かると、娘さんはなんと「彼氏と同じ大学に行きたい」と言い出したのだそう。「そんな決め方はよくない」と感じる投稿者さん。しかし新しく決めた志望校は今まで行きたいと思っていた学校よりも偏差値が高いこともあり、反対するのも難しいと考えているようです。

投稿者さんとしては「娘のことを考えるならば必死で止めるべきだろうか」と頭を抱えています。ママたちからは投稿者さんに共感するかのように、「大学へ行く目的を見失わないで」「大学に行ってから別れたらどうするの……?」と心配する声が寄せられました。

後悔も勉強。好きにさせてみたら?

「投稿者さんが何を言おうとも、娘さんの気持ちは変わらないかも」と諦めたようなコメントが寄せられました。

『きっと親が何を言っても聞かないよね。好きにさせたら? 後悔するのも失敗するのも人生勉強かもよ』


『好きにさせれば? もう成人なんだから自分の選択に責任を持たないといけないことだけ教えれば、親の役目は終わり。18で就職して家を出ていく子もいるんだし、お金に困っていないのならなんも心配いらないんじゃない?』


『娘さんの人生だし好きにさせたら? 人生って大事な選択するときが何度かあるけど、そのうちの1回でしょ? もし別れてつらくても、その大学を選んだ娘さんに責任があるだけ』


「投稿者さんが忠告を繰り返しても、娘さんの気持ちが変わることはないと思う」と主張したママたち。だからこそ「娘さんの好きなようにさせてみては?」とアドバイスが寄せられました。大切な選択だからこそ悔いのないように、自分で決めさせたほうがいいと考えたのかもしれませんね。たとえ大変なことがあったとしても、自分で選んだのならば頑張れるのではないでしょうか。

上の大学を目指すならばいいじゃない

「目指そうとしている大学の偏差値が、今までの志望校よりも高いならばいいじゃない」と落としどころを見つけたママたちもいました。

『たとえ今は目的が彼氏と一緒にいることでも、上を目指すなら親としては嬉しいよ。大学であれば別れてもほかの出会いもあるし、人生経験なんじゃない?』


『それを選んで人生変わる場合あるし好きにさせる。選択肢が広がるかもしれないよ』


その大学を目指すのは彼氏と同じ志望校だからかもしれません。しかし結果的には今までよりも偏差値の高いところを志望することになります。どんな目的であれ、高みを目指すためのきっかけになるのであればよい……と割り切ってしまうのも、ひとつの考え方ではないでしょうか。

若いときは情熱的に動くものだよ

「自分も若いときは娘さんと同じような行動をとった」と、体験談を話してくれたママたちも現れたようですよ。

『私も好きな人を追いかけて他県に引っ越したことある。親はとめなかった。でも何年後かに子連れで帰った。「ほらやっぱり!」って親には言われた。「あのとき、何言ってもきかないと思ったから言わなかった」って言われたよ。今は再婚して幸せにやってるから、親も安心はしてる』


『私は結婚時に言われたけどやっぱり当時は聞かなかったよ。後悔することも多々あったけどね。自分で決めた道だから』


『私は高校受験で偏差値20くらい落として彼氏と同じところ行ったよ。当然親はブチギレ。結局別れてしまったけど、後悔はしてないよ』


「自分も好きな人を追って行動した!」と告白したママたち。「親が止めるのも聞かなかった」とのひと言に、ママたちの決意の強さが伝わってくるかのようです。まるでドラマの主人公のような行動力ですね。「結局うまくいかなかったけれど、後悔はしていない」という言葉からは、スッキリとした爽やかさすら見え隠れしていますね。

賛成?反対?投稿者さんの選択は……

ママたちからのアドバイスを受けて、投稿者さんはある決断をくだしました。

『行こうとしている大学は今まで狙っていた大学よりも偏差値が高いところだし、学部も悪くないので見守るとします。彼氏抜きで選んでいても応援する価値はあるかなと思うようにします』


娘さんの選択を見守ることに決めた投稿者さん。ひょっとしたら「今はどんな忠告も娘の耳には逆効果」と判断したのでしょうか。わが子を思うからこそ、そわそわしたり歯がゆい気持ちを抱いたりすることもあるでしょう。しかしそれでも娘さんの意思を尊重することにしたようです。

それでは最後に、投稿者さんにかけられたこちらのコメントをご紹介しましょう。

『1度しかない人生だから娘さんが決めていいと思う。でも親の覚悟が試される選択だよね。親って大変よね……。良い方向に行きますように』


こちらのママが言う通り、わが子の行く末を見守る親としても覚悟が試される決断だったことでしょう。娘さんがこれからどの大学に行くのか、またどんな大学生活を過ごすのかは知る由もありません。しかし娘さんはもちろん、投稿者さんの気持ちとしてもすべてがいい方向に進むといいですね。

文・motte 編集・みやび イラスト・善哉あん