捕手の小林(右)とタッチを交わす巨人・大勢 (C) Kyodo News

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◆ 2連勝で逆転CS出場に前進

 巨人は本拠地最終戦に勝利し、3位に浮上した。

 2点を追う3回、一死から吉川尚輝、坂本勇人、丸佳浩の3連打で1点を返すと、なお一死二・三塁から中田翔の遊ゴロの間に坂本が生還。さらにヤクルト守備陣の乱れもあり、二走の丸も一気にホームインして逆転に成功した。

 4回にはポランコの2試合連続24号ソロで追加点を挙げ、1点差に迫られた6回にも、5番・岡本和真が2試合ぶり29号ソロを放ち再びリードを広げた。8回に守備のミスで再び1点差とされたが、最後は守護神・大勢が守り抜き2連勝。阪神と広島が敗れたため、8月16日以来の3位浮上となった。

 20日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した江本孟紀氏は「今日は流れが相手に行きそうな時にホームランが出て、久しぶりに巨人らしい試合を見ましたね」と振り返り、「追いつかれそうなってもポイントポイントで主力に一発が出るとやっぱり強いですよね」と言及した。

 番組MCを務めた大久保博元氏は「ジャイアンツは原監督が個人にコンディションを任せることが多いから、(選手)個人が自分のことをやることが得意なチームだと思うんですよ。だから、(試合の)流れに負けない個人の活躍というのが巨人らしいなと思いましたね」と同調。

 CS争いについて江本氏は「もうあまりゲームがないから、ひとつも負けられないんですが(残り試合が多い)巨人が有利になりましたよね」と展望を語ると、大久保氏も「2試合多いということは1ゲーム差を離しているんですよ。1試合0.5ゲームと考えたら。だから、ゲーム数が多いほうが有利だと思いますね」と、シーズン残り5試合の阪神と広島に比べて7試合を残す巨人が有利であるとの見解を示した。

 巨人の残り7試合の日程は、21、22日にDeNA戦(横浜)、23〜25日に中日戦(バンテリンドーム)、10月1、2日にDeNA戦(横浜)となっている。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』