これまでの勝利が未勝利戦のみのマイシンフォニー(C)netkeiba.com

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 秋競馬が始まり、3歳「三冠戦線」も10月には最終戦を迎えます。

 今週は3日間開催となりますが、平地重賞2レースはともに三冠戦線のトライアルレース。牝馬のローズS(GII)、牡馬のセントライト記念(GII)ともに、3着以内の馬にそれぞれ秋華賞(GI)、菊花賞(GI)の優先出走権が与えられるということで、本番への切符を懸けた熱き戦いが繰り広げられそうです。

 週初めにはセントライト記念でのAI予想を公開した本コーナーですが、月曜時点での本命候補は断然1番人気となりそうなアスクビクターモア。人気が抜けそうな感じもありますので、今回の週末予想は、上位人気が拮抗しそうなローズSに焦点を当てたいと思います。

 昨年は、2着に12番人気のエイシンヒテンが入り波乱となったローズS。一昨年も2着14番人気、3着11番人気と2桁人気馬が2頭も馬券になっており、波乱含みのレースといえるでしょう。

 今年はオークス7着のアートハウス、2戦2勝のサリエラが人気となりそうですが、どちらも堅軸とは言い難い状況。どの馬も一長一短という混戦レースで、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆あの素質馬が完全開花!?

 今週のローズSでAIが本命に抜擢したのは、伏兵・マイシンフォニーでした。

 本馬は昨年のPOGでも話題となった素質馬ですが、デビューしてここまで8戦1勝。牝馬限定の未勝利戦を勝利しただけにとどまります。

 ただ、その走りは堅実で、これまでの8戦中7戦で掲示板を確保。ただ1回掲示板を外した1勝クラスのレースは、約3か月の休み明けで馬体重も前走から26kg増やしていたことを思えば、度外視してもいいのかもしれません。

 これまでのレース内容は秀逸で、1着馬から0.3秒差の4着と敗れた3戦目の勝ち馬は先週の紫苑S(GIII)で2着と健闘したサウンドビバーチェ。フィリーズレビュー(GII)で0.4秒差の4着と敗れた際の上位2頭は、桜花賞(GI)でも差のない競馬をしたナムラクレアとサブライムアンセムでした。

 また、フローラS(GII)でも0.4秒差の4着でしたが、2着のパーソナルハイは桜花賞で6着と健闘。今回想定される人気を考えれば、マイシンフォニーの妙味が際立っているように感じられます。

 能力的に考えれば、展開次第で頭まで…。近年は荒れているレースでもありますから、「隠れた実力馬」に高配当を期待したいところです。

(netkeiba編集部)