太田光、「ネット民に言われて傷付く言葉」列挙も「的外れ」批判が殺到した理由

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 SNS上に巻き起こった「#太田光をテレビに出すな」とのムーブメントはノーダメージ? お笑いコンビ・爆笑問題の太田には“もっと傷付く”言葉があるという。

 太田は、自身がMCを務める情報番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)で、再三にわたって旧統一教会を擁護しているとも解釈できるコメントを残しており、その発言のたびにネットで波紋を呼んでいた。

 これを受け、ツイッターでは「#太田光をテレビに出すな」がトレンド入りする事態に。中には、「サンデー・ジャポン」の打ち切りを求める声まで上がっているが、9月14日放送のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」では、冒頭から「ふざけんな、馬鹿野郎。痛くもかゆくもないぞ、そんなこと言われたって。なんだよ、『太田光をテレビに出すな』って」とネット民を相手に吠えた。

 太田は「バカだなぁ、アイツらもさ、もっと俺が傷付くハッシュタグとかあるのにな」とパンチ力の弱さを指摘すると、相方・田中裕二から「別に傷付けたいわけじゃない」とのツッコミが。

 太田にとってはハッシュタグのワードにもうひと工夫が欲しいとのことで、“自身が傷付く事例”として「#田中でもってる奴、テレビに出すな」や「#モンスターズインク(の声優)に選ばれなかった奴、テレビに出すな」「#ケンミンSHOWじゃない方の奴、テレビに出すな」などを列挙。田中のみが引き受けた仕事を引用することがポイントのようで、「そういうのだったらもっと傷付くんだけどな。『#太田光』じゃ、俺、別に何とも思わないよ、そんなの。喜んじゃうもん、むしろそんなのは、俺の性格からいったら」とし、あまりダメージは受けていないという。

「田中の指摘するように、『#テレビに出すな』とのトレンド現象は情報番組での見解に対する反発の動きであって、太田を傷付ける目的があるものではありません。そうした論点のズレについても、ネットでは『もっと痛いツッコミをとか的外れです』『反省する気がさらさらないな』『全く会話にならない』『自分の反対意見を全部“傷付ける”ための発言に位置付けるのはおかしい』との声が殺到。そもそも太田は旧統一教会を過剰に擁護するつもりはなく、“同団体とのつながり=悪”との風潮は、現時点で宗教法人として認められている同団体やその信者への差別をもたらすリスクがあることを懸念しているわけですが、なかなか『サンジャポ』の短い尺の中でその真意を全て伝えることができていない印象ですね」(テレビ誌ライター)

 なお、太田は「痛くもかゆくもない」と豪語していたが、9月14日、爆笑問題が所属している「タイタン」は、SNSでの誹謗中傷に法的処置で対応していくことを発表した。

 いずれにせよ、政治と宗教、さらには霊感商法も複雑に絡まっている案件だけに、コメンテーター泣かせの難しい問題だと言えそうだ。

(木村慎吾)