南野は厳しい…日本代表の森保監督が絶対使うべき「左サイドアタッカー」7名

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今月末に欧州遠征を行い、アメリカ、エクアドルとの2連戦を戦う日本代表。

ワールドカップ前最後の公式戦となるだけに重要な場になる。注目されるのは、4-3-3の左サイドに位置するアタッカーの人選だ。

当確といえるのは三笘薫のみで、南野拓実がサイドで生きる選手ではないのは明白。ここでは、そんな左サイドの人材として招集すべき選手たちを取り上げる。

奥川雅也(ビーレフェルト)

かつて“古都のネイマール”と呼ばれた26歳のアタッカーは、本家のように左サイドからの変幻自在のドリブルが真骨頂。両足を完璧に扱え、右サイドや中央でのプレーも可能だ。

日本代表待望論が根強く、こうした話題では常に名前の挙がる存在だが、昨季はドイツ最高峰のブンデスリーガで8ゴールを記録しながらお呼びがかからなかった。

彼のこれまでの実績、そのプレースタイルを考えれば三笘薫(ブライトン)とも遜色はない。少なくとも試していなければならなかったはずだ。

2部に降格したビーレフェルトに残留した状況で「今がまさに旬」とは言えないが、彼を未使用のまま埋もれさせてしまうのはあまりにも惜しい。

三好康児(アントワープ)

アントワープ移籍後、継続的に出場機会を確保できていなかった三好。25歳になったプレーメーカーは今夏には日本復帰さえ囁かれたが状況は一変している。

オランダのレジェンド、マルク・ファン・ボメル監督が就任し、リーグ開幕8連勝という破竹の快進撃を繰り広げるアントワープにおいて「左サイド」でレギュラーを勝ち取っているのだ。

川崎フロンターレの下部組織出身。10代の頃から天賦の才を発揮し、2019年のコパ・アメリカではあのウルグアイ代表から2ゴールを決めた。

左利きで堂安律や久保建英らとの競争もあり、日本代表には昨年から招集されていない。ここから左サイド起用での大逆転はあるだろうか。

斉藤光毅(スパルタ)

パリ五輪世代の2001年生まれは“天才少年”久保建英の存在もあり「久保世代」などとも形容されるが、斉藤光毅もまた10代の頃から活躍する早熟の逸材だ。

横浜FC時代の2018年に弱冠16歳でプロデビュー。当時51歳の三浦知良と2トップを形成し、“35歳差コンビ”としても話題になった。

彼の武器は何といっても抜群の瞬発力を生かした切れ味鋭いドリブルだ。生粋のウィングではないものの左サイドからカットインする形を最も得意としている。

2021年に欧州へと渡り、今夏オランダの名門スパルタで早くも結果を残し始めている。パリ五輪や2026年大会で主役になれる選手だが、ここで試してみても面白い。

中村敬斗(LASKリンツ)

モナコに移籍した南野の評価が急落する一方、オーストリアの地で爆発しているのが中村敬斗だ。

ただいま3試合連続ゴール中。今季公式戦では10試合8得点5アシストと大暴れしており、レッドブル・ザルツブルク一強の同リーグにおいてLASKをザルツブルクに肉薄する2位へと押し上げている。

三菱養和SCユース出身で、組織を超越した高い対人スキルを持つ。スーパーゴールも多く、トゥウェンテ時代には10代にして欧州の名門アヤックスとPSVからゴールを記録した。

反面、継続性に欠けることもあって伸び悩んだが、直近の勢いを買うのであれば彼が一番であろう。

相馬勇紀(名古屋グランパス)

すでに日本代表デビューも飾り、東京五輪経由ワールドカップ行きを狙うのが相馬だ。

キレのあるドリブル、小柄ながら体幹の強さも感じさせるボディバランス、縦への突破力が高い点はもちろんだが、今季はウイングバックでも起用され、対人守備や運動量といった総合力の高さも見せている。

アンダーカテゴリながら、2019年のトゥーロン国際ですでにウイングバックも経験済み。3バック、4バックに対応でき、弱点の少ない万能型ウイングは日本代表に置いておきたい存在だ。

汰木康也(ヴィッセル神戸)

低迷するチームの中で気を吐いているのが、今季浦和から移籍してきた汰木だ。

山形時代から独特のリズム、緩急のあるドリブルは国内屈指のレベルにあった。マンチェスター・シティのジャック・グリリッシュと比較する声もある。

一方で体力面や得点力など課題も分かりやすい選手だったが、今季は既にキャリアハイの4ゴールを挙げており、夏場にかけて得点も増えている。

山形時代から途中投入の経験は豊富なため、日本代表では試合の流れを変えるジョーカー役としてもアリだ。

松尾佑介(浦和レッズ)

現在、公式戦3戦連続ゴールと好調なのが松尾だ。爆発的なスピードに長けるアタッカーという点では、今の代表のスタンスにもフィットするだろう。

仙台大学時代から特別指定で横浜FCに登録されるとレギュラーを獲得、2021シーズンは左サイドや攻撃的なMFとしてプレーした。

浦和へ移籍した今期からは新たに1トップのFWとして新境地を開拓。スピードを活かし裏に抜け、ボールを持ちカウンターの起点になることもできる。左サイドの人材というだけでなく、古橋や浅野らに次ぐ存在としても期待がかかる。

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