ユナイテッドを相手に輝きを放った久保。(C)Mutsu FOTOGRAFIA

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 鮮烈な活躍に、古巣界隈も沸いているようだ。 現地9月8日に開催されたヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第1節で、久保建英が所属するレアル・ソシエダがマンチェスター・ユナイテッドと敵地オールド・トラフォードで対戦。59分にブライス・メンデスのPKで奪った1点を守り抜き、勝点3を奪っている。 この試合で公式戦2試合ぶりに先発した久保は、左サイドにポジションを移した後半に躍動。2本の鋭いクロスで決定機を演出すれば、右サイドから仕掛けて、ダビド・シルバにマイナスのパス。これを受けた名手のシュートが敵DFリサンドロ・マルティネスのハンドを誘発して、決勝弾となるPK獲得に繋がった。 この21歳を今夏まで保有していたレアル・マドリーの専門メディア『Defensa Central』は、「レアル・マドリーはオールド・トラフォードでの久保のパフォーマンスに非常に満足している」と題した記事を掲載。「クラブは彼を見失うことはなく、取締役会の一部はマンチェスター・ユナイテッドに対する彼のパフォーマンスを見て、非常に満足していた」と綴り、こう称えている。【関連動画】古巣マドリーも驚嘆!?久保が披露した、2人を抜き去って鋭いクロス&PK奪取に繋がる秀逸パス


「レアル ソシエダは、PKで0-1と激闘を制して勝点3を獲得したが、特にクボのイメージは非常にポジティブだった。日本人選手は最も決定的な選手のひとりだった。左ウイングで鋭いプレーを見せた彼と、シルバ、ブライス・メンデスの連係が、レッドデビルズの守備を打ち破った」 記事は「日本人のパス成功率は75パーセントで、15本のパスを成功させ、ディフェンスを破るために2つの重要なパスを供給した。最も輝いていたのは間違いなくドリブルで、対峙した相手を圧倒し続けた」と賞賛。こう続けている。「オールド・トラフォードのような大舞台でのこのパフォーマンスは、非常にポジティブで、特にマドリーで好まれた。マドリーはまだその権利の50パーセントを保持し、ヴィニシウスはもはやEU圏外枠を占めていないのを思い出してください」 これまでマドリーの3つのEU圏外選手枠はヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ、エデル・ミリトンの3人で占められており、久保がプレーするのは不可能だった。だが先日、ヴィニシウスが大幅に遅れていたスペイン国籍をついに取得。1枠空いた状態にある。 これで今夏にマドリーが諦めていたEU圏外選手の獲得が可能になった。この活躍を続けていれば、久保の復帰もその選択肢のひとつとなりうる。同メディアはそう考えているようだ。構成●サッカーダイジェストWeb編集部