BTS(防弾少年団)の釜山コンサート、安全性に懸念の声…10万人規模での開催はHYBEが要請?MBCの報道に注目

写真拡大 (全2枚)

「2030釜山(プサン)国際博覧会」の誘致を祈願する公演をめぐり、安全性を懸念する声が上がっている中、釜山市はBTS(防弾少年団)の所属事務所であるHYBEが、先に観客10万人を要請したというコメントを発表した。

8月31日に放送されたMBC「ニュースデスク」は「BTS公演ミステリー。誰が、なぜ10万人を主張するのか」というタイトルで、釜山国際博覧会誘致祈願コンサートについて報道した。

BTSは10月15日午後6時、釜山の機張郡(キジャングン)日光邑(イルグァンウプ)所在の特設ステージで約90分間「BTS in BUSAN」を行う。釜山広域市が後援し、BTSの所属事務所であるBIGHIT MUSIC(HYBE)が主催・主管する。

今回のコンサートは、計10万人規模の観客(座席5万人、スタンディング席5万人)で全席無料で行われる。問題は、公演のためのインフラ(安全施設、便宜施設)が充実している社稷(サジク)野球場とアジアド競技場(約6万観客収容可能)ではなく、旧韓国ガラス工業釜山工場の敷地を公演地として選んだことだ。交通渋滞や人身事故の危険性を懸念する声が高まっている。

「ニュースデスク」は「荒野に公演会場を急造しようとして、慌てて対策を作っているが、整った大型公演施設でやってはいけないのか。ファンが1番気になっているのがまさにこの部分だ」と報道した。

「ニュースデスク」の取材によると、釜山市は公演の候補地として有力な5、6ヶ所を選び、BTSの所属事務所であるHYBEと、9回の踏査と12回の会議を行った。序盤、社稷野球場とアジアド競技場を検討したが、最大6万人しか入れないとし、自身らが望む規模を満たすことができないという理由で候補地から外された。

ほとんどのBTSのファンは、観客の規模を減らし、より安全なところで歌手と観客が公演を楽しめるようにしてくれることを願っている。しかし、釜山市とHYBEは観客の安全と便宜よりも、観客数10万人にこだわり、廃工場の敷地でのコンサート開催を進めている。

釜山市は「所属事務所のHYBEが公演の規模を最大限増やし、エキスポ誘致という趣旨を伝えるため10万人という数字を先に要請した」と伝え、所属事務所の要請に釜山市が同意したと主張した。

これに対し、HYBEは「後で詳細にご案内する」と答えた後、具体的なコメントはしていない状態だ。

・釜山市、10月開催のBTS(防弾少年団)のコンサートを控え…宿泊業者の対応を見直し

・BTS(防弾少年団)、9年間の歴史と思い出をファンと共に…9月よりソウル&釜山で特別な展示会を開催