「大阪王将 仙台中田店」など2店舗のフランチャイズ契約解除を発表(大阪王将のホームページより)

写真拡大

 大阪王将(大阪府枚方市)とフランチャイズ契約を結ぶファイブエム商事(宮城県石巻市)が8月26日、「大阪王将 仙台中田店」「大阪王将 仙台西多賀ベガロポリス店」を、同日付で閉店すると発表しました。大阪王将から、フランチャイズ契約解除通知を受けたためとしています。大阪王将 仙台中田店については、元従業員を名乗る人が「冷蔵庫にナメクジが大量にいる」などとツイッターに投稿し、騒動に発展しました。

大阪王将「契約違反が認められた」

 大阪王将は8月26日、「有限会社ファイブエム商事に対し、調査の結果、契約違反が認められましたため、2022年8月25日に有限会社ファイブエム商事の運営する大阪王将2店舗(仙台中田店、仙台西多賀ベガロポリス店)に関するフランチャイズ契約を解除いたしました」と、ホームページで明らかにしました。

 また、大阪王将 仙台中田店を運営するファイブエム商事は「これまで長きにわたり、ご愛顧いただきまして、ありがとうございました」「当社では所轄保健所からのこのたびのご指摘を真摯(しんし)に受け止め、改善対応につきましては、当社運営の他業種における、よりよい衛生環境管理へつなげてまいります」と説明しています。

 大阪王将 仙台中田店を巡っては、元従業員を名乗る人が7月、「冷蔵庫にナメクジが大量にいる」などとツイッターに投稿したことがきっかけで騒動に発展。保健所が調査を実施し、店舗屋外で猫を飼っていた事実が発覚するなど、不衛生な環境での店舗運営が明らかとなりました。

 保健所は調査後、「厨房内などの掃除の徹底」「食品、食材、調理器具、食器類を清潔な状態で保管すること」「害虫の侵入を防ぐため出入口の扉に網戸を設置」「動物の飼育は行わないこと」など13項目を指摘。大阪王将は8月25日、保健所の指摘事項について「継続的に点検や確認が必要な項目を除いて、改善策の履行を完了した」と発表しました。