あらめ(海藻)の煮汁を玄関に撒く風習とは!?お盆の行事がガチ過ぎる京都の扇子屋女将に聞いた

あらめの煮汁ぶち撒け祭!異臭ヤバすぎて笑う。これマジでなんの意味があるんや!!!毎年服が汚れるので部屋着で失礼いたします…#お盆ガチ勢備忘録 https://t.co/y3e5lzoXAu
— 大西里枝 扇子屋若女将 (@RieOhnishi) 2022年8月16日
8月16日、お盆の最終日に投稿されたこちらの動画。女性が道に茶色い液体を撒いているのだが、一体何のためにやっているのか、おわかりだろうか。
動画に登場している方は京都の扇子店、大西常商店の大西里枝(@RieOhnishi)さん。これは京都にある「追い出しあらめ」という風習で、お盆の終わりの日に「あらめ」という海藻の煮汁を玄関先に撒くとご先祖様がこの世に未練を残さず、あの世に帰っていく…と考えられているのだそう。
8/16朝あらめを炊いた煮汁を店の前にぶちまけます#お盆ガチ勢備忘録 https://t.co/eeFmPTkTU9
— 大西里枝 扇子屋若女将 (@RieOhnishi) 2022年8月16日

「マジでなんの意味があるんや!!!」と叫んでいる大西さんは、100年以上に渡り続いている京都の扇子屋さんの女将。「煮汁を撒く」というお盆の行動についてご存知のことも多いだろうと思い、詳しい話を伺ってみた。
「追い出しあらめ」は京都のお盆の風習なのですか。
はい、こちらは風習としてあります。
京都には「8のつく日」にあらめを炊いて、その汁を走り元(※)に流すという習慣があります。 「メ=芽」が出るということで商売繁盛を祈ったものだと聞いております。ただし、お盆の時だけは、追い出しあらめとして門口に撒くそうです。
※走り元…台所のあるところ。

8/16朝お味噌汁は鰹や煮干しなどの出汁を取らないので味はお察し…!お下がりをいただくときに現世用に出汁補正します。あげとお豆腐のお味噌汁いんげんなすさつまいもの和え物あらめとお揚げのたいたん奈良漬#お盆ガチ勢備忘録 https://t.co/74KyzkOGk4
— 大西里枝 扇子屋若女将 (@RieOhnishi) 2022年8月16日

「煮汁は異臭がする」とのことですが、どんな臭いに近いのでしょうか。
海の香りです。昆布系の香りですね!
少し大げさに書いたとのことで、言うほど「異臭」ではないそう。
旅行に行けなくても、大変でもお盆行事はきっちりと
大西さんは一連のお盆行事の投稿にハッシュタグ「#お盆ガチ勢備忘録」をつけて投稿しており、これらのツイートからは大西家のお盆の様子が伝わってくる。
大人の俺が言っちゃいけないこと言うけどお盆ガチ勢ぶっちゃけ辞めたい8/15昼枝豆椎茸他のっぺい汁生姜漬物ずいき胡麻和え#お盆ガチ勢備忘録 https://t.co/GBsSBEZcVv
— 大西里枝 扇子屋若女将 (@RieOhnishi) 2022年8月15日
仏壇やお位牌の手入れ、日替わりで用意されるお供え物などを見ると、手間暇をかけたお盆を過ごしていることがわかるだろう。
異臭を放つ煮汁をぶちまける謎風習も…京都の扇子屋さんの若女将がツイートした「お盆ガチ勢」の様子
こちらの大西常商店は大西さんのご生家で、こうして昔から家で行われるお盆行事を見て来たのだという。「ぶっちゃけ辞めたい」ともツイートしているが、それでも続けているのはなぜなのか。
お盆の行事は昔から見てきていましたし、そのせいでお盆休みに旅行できなかったので、昔はすごく不服でした。
今でも手間で面倒なのですが、弊社は先祖たちが扇子業をはじめてくれたからこそ百年以上この土地で同じ商売ができている、ということで、先祖たちの接待であるお盆はきっちりとやっています。
「手間で面倒」とは言いながらも、年に一度のお盆を大切に過ごしている大西家。やはり長年続くお店は心構えが違うと感じるお話だった。
京都のお土産物としても人気の扇子。どんな扇子があるのか気になった人は、大西常商店の実店舗やオンラインストアをのぞいてみては。
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