これは美しい!草花の姿がそのまま染め写された卵の殻に称賛相次ぐ「緻密で繊細な絵画のよう」

卵に模された可憐な草花たち。コラージュ作家として活動する合田ノブヨ(@goda_nobuyo)さんが作成したイースター・エッグだ。
花びらや葉の繊細な陰影まで表現されているが、驚くべきは、これが「描かれたものではない」ということ。これらの草花たちは、色や形を直接うつし取る「エコプリント」と呼ばれる染色方法で写しとられたものだ。
草花の姿を卵に染める研究、取り憑かれたように続けています。素晴らしい染めが出来るようになってきていますので、チラ見せを。染める、染める、染める、毎日食べる!#botanicalegg https://t.co/9eiEcWYsg0
— 合田ノブヨ (@goda_nobuyo) 2022年8月16日
Twitterユーザーからは「まるで魔法!」「素敵すぎる」「植物だけでこんなふうに染まるのですね」などの声が相次ぎ、2.1万件を超えるいいねが集まっている。その一方で、「描いたのでは?」と疑惑を寄せる人までも。
無理もない。そう疑いたくなるほどに、輪郭はくっきりと、そして繊細にうつし出され、色の濃淡が細やかに表現されている。しかし正真正銘、加筆は一切せず染めだけで表現したもの。
輪郭までくっきりと出る現象については、合田さん自身も「不思議」とコメントしている。
同じ調合、やり方で染めても、少しずつテイストが違って出てきます。これはくっきりタイプ。こんなに葉や花びらの印影が鮮明に、細く輪郭線も出来るのが不思議でなりません。#botanicalegg https://t.co/8s3eo7WiVW
— 合田ノブヨ (@goda_nobuyo) 2022年8月17日
しかし最初から、このようにきれいにできたわけではないようで…
草木染めのイースターエッグ。ノースポールの押し花と朝霧草で。(染めただけの色で、描き足したりはしていません)淡い地色でクッキリ出すのは無理なのかな…研究を続けようと思います。 https://t.co/1CblPDpmcO
— 合田ノブヨ (@goda_nobuyo) 2022年8月3日
来る日も来る日も卵を食べ続けながら研究を重ね、ついに求めていた理想形が完成したという。
しばらく研究を重ね、遂に白地で草花の姿を染め移すことに、成功しました!押し花や葉っぱの姿を染めたままで、描き加えは一切していません。卵の殻と植物の色素の不思議さに、とても、とても驚いています。→#botanicalegg https://t.co/wdqLFbn3gJ
— 合田ノブヨ (@goda_nobuyo) 2022年8月17日
なぜ、このようなイースター・エッグを作ろうと思ったのか、合田さんに話を聞いた。
卵の中身を消費するのが大変です…笑
なぜ、卵にエコプリントを始めたのですか?
手作りの押し花カードを制作販売しているのですが、そちらに使えない押し花がもったいなくて、何か活用できないかと考えたのがきっかけです。
伝統的なイースター・エッグのように、葉を白抜きするように染めるタイプのものは6〜7年前から作っていました。
草木染めとの違いを教えてください。
一般的な草木染めに使う「みょうばん」や「鉄」、「銅」といった媒染液や処理液とは違うものを使っています。水質を悪くするような薬品は使っていません。
作り方は同じ。玉葱の皮、紫キャベツ、ハーブティーなどの自然の色のみです。 https://t.co/uL4wlzI70q
— 合田ノブヨ (@goda_nobuyo) 2022年8月1日
研究を重ねる上で、苦労された点などはありますか。
卵の中身を消費するのが大変で、冷凍庫に卵液が沢山貯まっています笑。
理想形が完成した今も研究は終わらない。「同じ調合、やり方で染めても、少しずつテイストが違って出てくる」という合田さん。今後の作品が楽しみだ。
合田さんは作品をインスタグラム(@nobuyogoda)でも発信している。気になる方はのぞいてみては。
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