カゼミロはC・ロナウドの残留を望む 彼がマンUにもたらすかもしれない“2つの波及効果”
レアル・マドリードからMFカゼミロを獲得したことで、ようやく守備的MFの補強を進めることができたマンチェスター・ユナイテッド。彼の加入によって懸念材料となっていた中盤の守備強度が高まるのはもちろんのこと、 それ以外の部分でもメリットがありそうだ。
MFルカ・モドリッチやMFトニ・クロースらと共に、中盤の黄金トリオを結成し、いくつものタイトルをレアルにもたらしてきたカゼミロ。マンUとの契約期間は4年+1年の契約延長オプション付きとなり、移籍金は6000万ポンド(約97億円)+ボーナス1000万ポンド(約16億円)と言われている。
英『Daily Mail』によれば、カゼミロは月曜日の朝にレアルで記者会見を行い、2013年から在籍した愛するクラブに別れを告げている。そしてカゼミロは、マンUでも共闘することになりそうなかつてのチームメイト、FWクリスティアーノ・ロナウドについても話しており、新たな挑戦に対する意気込みも語っている。
「クリスティアーノとはまだ話していないが、彼が残ってくれることを願うよ。彼は信じ難いほど素晴らしい選手だよ」
「日々勝ち続けるために、自分の価値観やレアルで教わったすべてのことを、毎日のトレーニングからマンUにもたらしたい。プレミアを内側から経験したい。起こりうることすべてを楽しむんだ」
ロナウドは今夏、チャンピオンズリーグに出場できるチームへの移籍を望んでおり、適切なオファーが届いた場合は退団を認めるようクラブに要請したことが各メディアで報じられている。しかし、いまだ彼の移籍は決まっておらず、プレミアリーグの開幕3試合にも、マンUの一員として出場している。
カゼミロがマンUに加われば、中盤に安定感をもたらしてくれることは間違いなく、ここからの復調に希望が出てきた。これにより、ロナウドがマンUでのプレイに価値を見出すことにも繋がり、カゼミロから実際にこのような言葉を受け取ったことも、マンU残留へ心が傾くきっかけになりうるはずだ。
そしてカゼミロは、「レアルで教わった全てのことをマンUにもたらしたい」と話しているが、ロナウドやDFラファエル・ヴァランといったレアル流を知る選手がすでに在籍していることは、彼にとっても、チームにとってもプラスに働くだろう。マンUはカゼミロを獲得できたことにより、ロナウド残留&レアル流の浸透という“2つの波及効果”に期待できるかもしれない。