21日未明、富士山を下山中のアメリカ軍人の男女が行動不能になったと警察に救助を要請しました。男性が高山病を発症したものとみられ、2人は約12時間後に救助されました。

21日午前0時半ごろ富士山御殿場ルートの七合五勺にある山小屋「砂走館」の付近で、「一緒にいる男性が頭痛を発症している」などと女性から警察に救助を求める通報がありました。県警の山岳遭難救助隊と消防隊が救助に向かい、21日午後0時半ごろに発見・救助しました。

救助されたのは神奈川県横須賀市に住むアメリカ軍人の男性と女性で、富士山頂まで登った後、下山中に男性が高山病を発症したものとみられています。

五合目まで下山すると男性の体調は回復し、2人はそのまま帰宅したということです。

警察は富士登山について「3000mを超える山なので体力がある方でも事前のトレーニングなど準備を怠らず、体調管理に気を付けて実施してほしい」などと呼びかけています。