バイオプラスチックメーカーの浙江海正生物材料(688203/上海)が8月16日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公募価格16.68元に対し、初値は37.89%高い23.00元だった。終値は同25.00%高の20.85元だった。(イメージ写真提供:123RF)

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 バイオプラスチックメーカーの浙江海正生物材料(688203/上海)が8月16日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公募価格16.68元に対し、初値は37.89%高い23.00元だった。終値は同25.00%高の20.85元だった。
 
 同社は2004年設立で、バイオプラスチックの一種であるポリ乳酸の研究開発、生産、販売を主業務としている。溶融温度、分子量の分布、溶融流動速度、単体残留といった性能指標において世界の先進レベルに達しており、強い国際競争力を持っている。中国国内の日用品企業、ポリ乳酸製食器メーカーなどと取引があるほか、EUのREACH認証、オーストラリア、ドイツ、米国、オーストリアの堆肥化可能プラスチック認証、米FDAの食品接触安全認証などを取得し、独BASF、イタリアのバイオプラスチックメーカー・ノバモント、韓国小売グループBGFなど海外企業に製品を供給している。

 2021年12月期の売上高は5億8500万元(前期比122.72%増)、純利益は3524万元(同16.30%増)。22年1〜3月期の売上高は1億7531万元(前年同期比39.85%増)、純利益は993万元(同28.91%減)
 
 新規上場に伴い調達予定の13億2588万元(約262億円)は、約93%の12億3776万元を年産15万トンのポリ乳酸プロジェクトに、約7%の8812万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)