竹内涼真&横浜流星

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 映画『アキラとあきら』の公開直前イベントが18日に都内で開催され、ダブル主演を務める竹内涼真と横浜流星が登壇。会社員試写会として開催された試写会に参加した会社員の前で、自身のこれまでを振り返って熱い思いを吐露した。

 本作は、ドラマ「半沢直樹」や「下町ロケット」などの原作者である池井戸潤のベストセラー小説を実写映画化。日本有数のメガバンクを舞台に、まったく違う環境で育った二人の若きバンカーが、自身の信念を貫き突き進む姿が描かれる。竹内と横浜は日本有数のメガバンク「産業中央銀行」に新入社員として入社した山崎瑛と階堂彬にふんした。

 竹内と横浜はともに俳優活動を始めてから約10年という月日が流れた。竹内は「今振り返ると、デビューしたころとは考え方が全然違いますね」と語ると「精神的にも人としても1年目と比べると、求めるものが高くなっている。それに伴っていろいろなものが見えてくる一方で、これから10年20年と俳優を続けていくためにはどうしたらいんだろうと考えるなか、ストレスに感じることも増えてきました」と変化を述べる。

 一方の横浜も「僕もデビューしてから11年ぐらい経つのですが、変わらなければいけないところは変わりつつ、1年目にこの世界に入ったときの気持ちは変わらずに、地に足つけてブレずに目の前のことを一歩一歩大切に進んでいきたい」と語る。

 この日、そんな二人が渾身の思いを込めて臨んだ本作に、映画を鑑賞した観客から熱いメッセージが次々に届けられる。竹内も横浜も真剣な表情で、噛みしめるように感想を聞いていると、観客から「社会に出て理不尽でつらいと思ったとき、どのように乗り越えたらいいのか」という質問が寄せられた。

 竹内は「ストレスに感じることは当たり前のこと。感じないようにするのではなく、幸せになるためにどうやってストレスを利用するかを考えています。僕はやりたい仕事を好きでやっているので、ストレスや壁に感じることもパワーとして利用する努力をしています」とアドバイスを送る。横浜も「僕もありがたいことに好きな仕事をやらせてもらっています。とても贅沢な環境にいるので、悩んでいる暇はない。ネガティブな意味ではなく、どうせ人は死ぬのだから、一度きりの人生悩んでいる暇はないと思って日々過ごしています」と感謝の気持ちを明かす。

 過去に何度も映像化された池井戸作品に出演している竹内は「池井戸さんが『一番だった』と言ってくれたのが嬉しかった」と笑顔を見せると、横浜も「僕らは無我夢中になって作品に向き合っているだけなのですが、生みの親の方にそういっていただけたのはとても嬉しかったし、報われた気がします」とかみしめるように語っていた。(磯部正和)

映画『アキラとあきら』は8月26日より全国公開