『PLAN 75』より
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 倍賞千恵子が主演を務める映画『PLAN 75』が、9月8日より開催される第47回トロント国際映画祭のコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門に出品されることが決定した。

 6月17日に劇場公開された『PLAN 75』は、是枝裕和監督が監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一篇「PLAN75」を新たに構築した、早川千絵監督のオリジナル脚本による初の長編作品。75歳以上が自ら生死を選択できる制度「プラン75」が施行された日本を舞台に、年齢による命の線引きというセンセーショナルなモチーフを打ち出しつつも、懸命に生きる人々の姿が繊細かつ丁寧に描かれる。

 第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門正式出品され、カメラドール特別表彰授与という快挙を成し遂げた本作。新たに、9月8日から18日にかけて開催される第47回トロント国際映画祭のコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門に出品され、現地時間9月13日に行われる公式上映に早川監督が出席することが決定。早川監督は「映画『PLAN75』を上映してくださる劇場と、観に来てくださるお客様に感謝しています。トロント映画祭を始め様々な場所でこの映画が多くの人と巡り会えることを嬉しく思います」と喜びのコメントを寄せている。

 また、公開から8月11日までの56日間で興行収入は3億円を突破。公開から2か月経った現在もロングラン上映を続けており、20か国以上で映画祭への出品や劇場公開も決まっている。(編集部・大内啓輔)