不正検知サービスやデータサイエンスサービスなどを展開するかっこと、高精度3D地図や位置情報ソリューションを提供するジオテクノロジーズは8月16日、両社のネット通販事業者向け不正注文検知サービスと住所確認サービスを連携させることで、住所を偽装した悪質転売を前提とする不正注文に対応できるようになったことを発表した。

不正注文検知サービス「O-PLUX」(公式Webサイト)

連携するのは、かっこの不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」とジオテクノロジーズの住所入力ミスをチェックする「住所確認サービス」の2つのサービス。

「O-PLUX」は、データサイエンス技術により名寄せ処理、デバイス情報、外部DBと連携した不正情報、行動分析、共有ネガティブデータベースなどの情報から自動で審査を行い、不正注文を検知する。「住所確認サービス」は、住所の表記ミスや表記ゆれなどを自動で修正でき、同社が独自の地図情報システムを構築する中で蓄積された日本の住所事情に対応した約4,200万件の住所データを活用している。

「住所確認サービス」(公式Webサイト)

2つのサービスの連携では、「O-PLUX」の外部DBとして「住所確認サービス」の膨大なデータを活用。ネット通販で頻発している存在しない住所を指定したり、意図的な番地の省略などで初回限定商品等を同一人物が複数回注文するといった不正注文を出荷前に判定することが可能になったという。

現在、ECサイトで限定品として提供する商品などを不正な手段で複数入手し転売する「悪質転売」が業界の問題として提起されており、今回のサービスを活用することでこれらの防止が期待できる。サービスは「O-PLUX Premium」プラン契約者は無償で利用でき、その他プランでは一部有償となる。