7月30日〜8月14日の声出し応援適用試合の結果から検証【写真:高橋 学】

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7月30日〜8月14日の声出し応援適用試合の結果から検証

 Jリーグはシーズン中盤から終盤戦へと向かうなか、各カテゴリーで“声出し応援適用試合”を実施。

 新型コロナ感染対策、来場制限が敷かれたなかでの開催となり、依然として本来のスタジアムの姿ではないものの、ファンの声援はチームの成績に反映されたのか。

7月30日〜8月14日に対象とされたJ1〜J3リーグ23試合の試合結果を集計し、ホームチームにとって声出し応援が有利に働いたのか検証する。

 声出し応援が適用となった23試合のうち、2試合が台風接近による影響、1試合がチーム内での新型コロナ感染拡大により延期に。開催された20試合のうち、ホームチームの成績は8勝6敗6分となり、勝率は40%だった。

 カテゴリー別に見ると、J1クラブでは8試合(リーグ戦&ルヴァンカップ)が対象となり、2試合が延期に。実施された6試合のうち、ホームチームの成績は3勝1分2敗で勝率は50%だった。

 J2では14試合が対象となり、1試合が延期になったなか、実施された13試合でのホームチームの成績は、4勝5分4敗で勝率は30%にとどまった。

 J3リーグの対象は、8月14日に行われたリーグ第20節の鹿児島ユナイテッドFC対松本山雅FCのみで、ホームの鹿児島が4-2で松本に勝利している。

 なお、J1アビスパ福岡とJ2モンテディオ山形は、ホームとアウェー戦で声出し該当試合を戦った結果、どちらでも勝利を収めている。

 今回はあくまで7月30日から8月14日までの該当試合をセレクトしたため、一概に言えない部分があるものの、声援がホームチームに有利に働いたとは言い難い結果に。もちろん、コロナ禍のさまざまな制限が撤廃され、真のスタジアムの姿が戻ってくれば、また違った結果になる可能性は大いにあるだろう。(FOOTBALL ZONE編集部)