国際サッカー連盟(FIFA)は16日、全インドサッカー連盟(AIFF)に「第三者からの不当な影響」があったとして、同連盟の資格を直ちに停止することを決定したと発表した。FIFAはこの決定に際して「今年10月にインドで開幕するU-17女子ワールドカップが、予定どおりにインドで開催することができなくなることを意味する」と説明している。

 同国協会では2020年12月、元会長の任期満了によって行われる予定だった会長選挙が中止され、元会長が任期を超えて留任しようとした結果、最高裁判所が介入。今年5月には元会長が辞任する判決が出され、協会組織が管理委員会の下に置かれていた。

 インドメディア『インディア・トゥデイ』は長年同国の主将を務めたバイチュン・ブティア氏(45)への取材時期を掲載。同氏は「非常に残念であると同時に、非常に厳しい決定だと感じている」とした一方、「しかし同時にわれわれにとってシステムを正しくする絶好の機会だと感じている。全てのステークホルダーが集まって正しいシステムを作り、誰もが社会のために働くことが非常に重要だ」と述べている。

 FIFAは今回の決定について「AIFF執行委員会の権限を引き継ぐための管理委員会を設置する命令が廃止され、AIFF管理者がAIFFの日常業務の完全にコントロールできるようになれば、この一時停止は解除される」と伝えている。