2カメラ式ドライブレコーダー「ユピテルY-230d」の実力は? 3インチ大画面が使いやすい
前後2カメラ式の新作 取付方法は?執筆:Hideaki Hamasaki(浜先秀彰)
これからドライブレコーダーを購入するのであれば、前方からの衝突だけでなく「あおり運転被害」の状況も捉えられる「前後2カメラタイプ」がオススメだ。
【画像】ユピテル「Y-230d」 昼・夜の映像をチェック【細部まで解説】 全18枚
以前に比べてニーズが増えたため製品バリエーションが増え、価格も下がってきている。売れスジだけに各メーカーとも新機能を搭載したニューモデルを次々と投入してきた。
前後2カメラ式ドライブレコーダー「Y-230d」。従来モデルからデザインを一新。シンプルだが高級感のある仕上げ。 浜先秀彰
今回紹介するのはドライブレコーダー・メーカーとしても高い人気を誇っているユピテルの最新ハイグレードモデル、「Y-230d」だ。
写真を見てわかるように本体デザインは非常にスタイリッシュで洗練されたイメージ。フロントカメラ、GPS、Gセンサー、ディスプレイを搭載しながらもスマートでスリムな形状に仕上げられている。
ブラケットはボールジョイントによって最適な位置にセッティングができる。
パッケージされるリアカメラはブラケット一体型のコンパクトサイズ。上下の角度調整ができ、リアガラスとレンズの透き間が小さいために不要な映り込みを防げる。
電源はアクセサリーソケットではなく車両配線(カーナビ配線・ヒューズ配線など)に接続するもので、本体とリアカメラの接続ケーブルはミニバンにも対応する9mのロングタイプを付属。ほとんどの車種に取付けられるだろう。
リアカメラの映像をチェック
このモデルでいちばんの特徴は、3インチの大型ディスプレイを搭載していることだ。
ボディの高さは従来からの2インチ・ディスプレイ搭載機と大きく違わないが、約2倍の画面サイズを実現している。
日中のリアカメラ映像。対角150°の広角レンズを採用する。 浜先秀彰
画面レイアウトは従来機から大きく変更され、日付・設定を示すステータスバーを廃止することで映像の表示スペースを拡大。さらにメニュー画面の文字サイズは最大で従来の約1.5倍と大きくなっている。
前方視界を遮ったり目障りにならないボディサイズを維持しつつ、見やすく快適な画面を実現しているのは素晴らしい。
フロントカメラ、リアカメラともに200万画素センサーを搭載し、フルHD画質(解像度1920×1080)で映像を記録。しかも高感度なSTARVISによって暗所でも明るく鮮明な撮影が可能だ。
明暗差を自動補正するHDR機能だけでなく、独自の技術で映像感度を自動調整する機能も備えている。
掲載写真のように映像の美しさはクラストップレベルで、昼間はクッキリとしていて鮮やか。夜間は感度の高さが一目瞭然で照明が当たっていない場所の状況までよくわかる。白飛び・黒つぶれも効果的に押さえられている。
エンジンOFF後の「駐車記録」も対応
撮影画角はフロントが水平135°/垂直75°/対角160°で、リアが水平130°/垂直70°/対角150°と抜群に広い。
交差点などで横方向から飛び出してくる車両・人も捉えやすい。オプションを接続すれば、駐車中の傷付けや車上ねらいを監視する駐車記録も行える。
本体背面の3インチ・ディスプレイ。サムネイルを見ながら記録映像ファイルを選択できる。 浜先秀彰
本体での映像再生はクリアで明るい3インチ・ディスプレイで抜群に見やすい。
ファイルの選択がサムネイルからできるのも希望のファイルが素早く見つけられていい。
パソコンで記録映像を見る場合には無料のWindows用ビュワーソフトを使用でき、その際には前・後映像の同時表示とともに記録場所の地図、速度、Gセンサーデータなどの確認も行える。
このほかデータ書き込みエラーを防ぐ対策が強化されている点も見逃せない。
独自のファイルシステムにより定期フォーマットが不要なうえ、付属マイクロSDカードには高耐久なMLC方式を採用。エラーを表示と音で知らせるSDカードチェック機能、事故などの電源遮断時に働くファイル保護機能なども搭載している。
前後2カメラ式ドライブレコーダー「Y-230d」は、カー用品量販店向けの製品で、価格はオープンプライス。カーディーラー向けの品番は「SN-TW85d」となっている。