実家でうっかり生理!でも家族に言えず…必死で隠し続けた苦行の帰省

新型コロナが流行し始めてから早3度目の夏を迎えました。感染対策をしつつ、お盆や夏休みで長めの帰省をする人も多いのではないでしょうか。

今回、帰省の思い出を語ってくれた山田千代子さん(30歳・仮名)は、去年久しぶりに気が休まる実家へ帰りました。帰省で、想定をしていなかった女性ならではの問題に直面したと話します。

◆帰省のタイミングで「うっかり来てしまった」

「2年半ぶりの帰省でした。コロナが流行っている中、東京から田舎へ帰ることにかなり気を使っていてなかなか帰れなかったんです」

山田さんの地元は岡山県の県北エリア。ご近所の目もあるし、何より年配の両親に感染させてはいけないと考え、しばらく帰省できない時期を過ごしていました。

「久しぶりの帰省のタイミングなのに、生理になってしまったことに移動中の新幹線で気づきました。臨時用のナプキンは持っていたものの十分な量はなかったのですが、実家には母もいるし『もらえばいいや〜』と気楽に構えていました」

実家に母親や姉妹がいると、生理用品が足りなくてもわけてもらえばいい思う女性は意外と多いのではないでしょうか。山田さんもそのタイプでした。

しかし、その安堵は実家につくまでの間だけだったのです。

◆生理用品が見当たらない…捨てるところもない?!

「実家に到着してトイレで生理用品を交換しようと思ったら、いつもの所に置いてあるはずのナプキンもサニタリーボックスも無くなっていました」

その日は友人と出かける予定があったので、ひとまず出先のトイレを使うことでやり過ごしました。ですが、しばらく実家に滞在することを考えると今のままではとても過ごしにくい状況です。

「そういえば数カ月前に母と電話をした時に『もう更年期だから生理も終わりだわ〜(笑)』と話していたと思い出しました。娘が家を離れた今、夫婦と息子しかいない実家にとって、生理用品は無用のものになってしまったようです。

自分のためだけに一式用意してもらうのも気が引けるし、両親がいつも一緒にいる前で生理の話題をするタイミングもなく困ってしまいました」

サニタリーボックスくらい自分で買ってきて置けばいいのにと思わなくもないですが……それができないのにも理由がありました。

◆サニタリーボックスや生理用品を置けない理由

「もちろん母にこっそり生理だと伝えることもできたと思うのですが、家は父も兄も住んでいる共用のトイレなんです。そこに自分の帰省のタイミングで生理用品を置くことが気まずくて、私にはできませんでした」

“生理中の実家滞在”により、くつろぐはずの帰省ががヒヤヒヤするつなわたりのような日々となってしまった山田さん。

「トイレはなるべくコンビニに出かけたついでや外出のついでに済ませ、どうにか対応していました。『せっかく広い湯船に浸かれるんだから』と、母が浴槽にお湯を張ってくれても入れず、それでもしっかりと入浴してきたかのような演技をするのに必死でした」

その時の状況を振り返ると、気を使わないはずの実家よりも旅行時の方がよほど楽だと比較してしまうほどだったといいます。

◆言えない状況で生理が来たらどう対処する?

山田さんのケースは実家への帰省でしたが、もしこれが義実家だったらさらに気を遣ったかもしれません。彼氏の家へお泊まり中に…ということもありますよね。

中には「なんで言えないの?」と思う方もいるかもしれませんが、生理の捉え方や話題の扱い方は人ぞれぞれ。どうしても知られたくない人にとって、これは深刻な悩みなのです。

使用済みの生理用品をポーチに入れて持って帰るという対処法も耳にすることもありますが、もし状況が許せば、赤ちゃんのおむつ用袋をドラッグストアで入手して使うとニオイ対策になります。
また、お風呂や洗面所で洗える「月経カップ」を使ったり、「トイレに流せるタイプの生理用品(ナプキンの上に装着するものが販売されています)」を使うことでゴミを減らすのも一つの方法です。

かさばらずにトラブルに対応できるこうした生理用品をひとつポーチに入れておくと、安心感がアップします。使い方にはコツが必要なので、日常の中で試しておくといいですね。
―シリーズ「良くも悪くも帰省の思い出」―
<文/萩ゆう イラスト/朝倉千夏>

【萩ゆう】
住むところは中国地方や関西など、全国各地を転々と暮らすWebライター。温泉メディア、女性メディアなどで執筆中。特技はマラソンでフルマラソン3時間ギリの記録をもつ。