優勝トロフィーを手に、撮影に応じる岩井千怜(右)と姉・明愛【写真:Getty Images】

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NEC軽井沢72ゴルフトーナメント最終日

 女子ゴルフの国内ツアー・NEC軽井沢72ゴルフトーナメントは14日、軽井沢72ゴルフ北C(6679ヤード、パー72)で最終日が行われ、20歳の岩井千怜(ちさと)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算13アンダーでツアー初優勝を果たした。双子の姉・明愛(あきえ・ともにHonda)も涙を流しながら祝福。「もう感動しました」と語った。

 ウィニングパットを決めた千怜はボールを拾い上げると、大粒の涙を流した。キャディー、同組選手とハグ。グリーン脇から見守っていた姉・明愛の瞳も潤んでいた。ホールアウトした千怜を出迎えてハグ。肩を叩き、祝福した。

 1アンダーの53位だった明愛。妹の優勝には「もう感動しました。本当に優勝というのは夢だったんで。でも、千怜が、一番身近な人が優勝できるということが本当にすごいなと思いました」と素直な感情を吐露した。妹にかけた第一声については「なんだっけ? たぶん、おめでとうだと思います」と笑顔。「感動しました」と繰り返した。

 自身のプレーについては「自分的にはやっぱ悔いが残るというか、特に今日なんかは5アンダーからスタートして、ボギーもたくさん打ちましたし、ダブルボギーも打ちましたし、自分のゴルフができなかったかなと思いますね」と不満げ。「一番は気持ちだと思いますね。気持ちがやっぱりいつもと違ったりするときの対応力かなと思います」と課題を口にした。

 岩井姉妹は昨年6月のプロテストに合格。ともに下部ツアーに相当する「ステップ・アップ・ツアー」で1勝ずつ挙げ、今季は2人ともレギュラーツアーで優勝争いに顔を出していた。明愛は妹に先を越されたが、次戦に向けて「千怜も今回優勝したので、すごいなという気持ちが一番なんですけど、自分も追いつけるように、優勝を目指して頑張りたいと思います」と前を向いた。

(THE ANSWER編集部)