マルセイユでは左ウイングバックを任されているヌーノ・タヴァレス photo/Getty images

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やはりアーセナルの選手はマルセイユと相性が良いのか。今夏の移籍市場でアーセナルからマルセイユへローン移籍したDFヌーノ・タヴァレスのことだ。

昨季の夏にベンフィカからアーセナルにやってきたタヴァレス。攻撃的なサイドバックとしてインパクトは残したが、攻撃面以外の守備やビルドアップはそれほど得意ではなく、批判の対象になってしまうゲームもあった。昨季の終盤はキーラン・ティアニーの負傷により出番は得たが、安定感のなさを改善することはできていない。

そんなタヴァレスは今夏の移籍市場にてローンでマルセイユに向かった。買い取りオプションなしの期限付き移籍であり、成長が期待されているのだろう。安定感のなさは気になるポイントではあるが、攻撃時の破壊力はティアニーを上回る可能性を秘めており、この一年でどこまで伸びるのか。

仏『L'Équipe』では6日から8日にかけて行われたリーグ・アン第1節のベストイレブンを発表しており、パリ・サンジェルマンのリオネル・メッシやネイマールと共にタヴァレスが左サイドバックとして選出されている。インパクト抜群の弾丸シュートが印象に残ったのだろう。左サイドの深い位置でボールを持つと、逆足の右で中に切れ込み、右足でシュートを放っている。逆足とは思えない精度のシュートはゴール右に突き刺さり、チームは4-1で開幕戦を勝利で終えた。

タヴァレスもそうだが、近年はアーセナルからマルセイユにやってきた選手が成功している。マッテオ・グエンドウジやウィリアム・サリバのことであり、両者ともにこのチームで飛躍を遂げた。サリバはセンターバックとして成長しており、今ではアーセナルのCBの1番手だ。タヴァレスはさっそく左ウイングバックとして起用され、飛躍を掴めば来季はティアニー、オレクサンドル・ジンチェンコとのポジション争いに参戦することができるだろう。