父親と2年間リハビリを続けた女児(画像は『新浪财经_新浪网 2022年7月7日付「破茧成蝶 瘫痪女童忍泪苦练2年后向光奔跑」(@山海视频)』のスクリーンショット)

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脊髄を損傷して医師に「一生車椅子」と言われた女児(8)が、2年間毎日リハビリを続けたことで走ることができるまでに回復した。泣きながら過酷なリハビリに耐える女児の姿を捉えた動画は最近、SNSで反響を呼び多くの人をインスパイアしている。『今日热搜』などが伝えた。

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中国・湖南省湘潭市に住むアンチーちゃん(安蒞)は2020年、自宅でダンスの練習中に脊髄を損傷し、腰から下が麻痺してしまった。

医師には「このまま一生、車椅子の生活が続くかもしれません」と言われたものの、アンチーちゃんは「歩けるようになりたい」と自宅でリハビリを開始、父親の指導のもと1か月で立つことができるようになった。

母ユアンさん(袁)によると、アンチーちゃんのリハビリは毎日少なくとも6時間は続いたそうで、あまりの苦痛に涙を流さない日はなかったという。

ユアンさんはそんな娘に「泣き叫ぶあなたを見ていると胸が張り裂けそうよ。もういっそのことリハビリを止めてしまったら?」と声をかけたが、アンチーちゃんは「なぜ止めるの? 今は脚を動かすことができないけど、私は絶対もう一度立ってみせる。リハビリは続けるわ」と言って決して諦めることはなかった。

ユアンさんはそれ以来、二度と「止めなさい」とは言わず、心を鬼にして娘を見守り続けた。また娘の頑張る姿を撮影し、SNS「ウェイボー(Weibo)」に動画を投稿するようになった。

そして脊髄を損傷してから2年、8歳になったアンチーちゃんは走ることができるようになるまで回復、ウェイボーでは動画の再生回数が1億6千万回を超えるなど大反響を巻き起こした。

リハビリの動画には、手作りの器具を使って立つ訓練をしたり、ストレッチをしたり、歩行器で階段を一段ずつ上がったり、足を引きずりながら走るアンチーちゃんの姿が記録されており、そばには必ず父親が寄り添っている。アンチーちゃんは痛みで顔を歪ませたり、涙があふれて止まらなかったりとつらそうだが、時には満足そうな笑顔も披露、動画には次のようなコメントが寄せられた。

「一家みんなの頑張りにエールを送りたい。」
「とてもインスパイアされた。」
「涙なしには見られない。」
「諦めなければ奇跡は起きるということ。」
「これは奇跡ではなく、努力を続けてきた結果だ。」
「私にも同じことができるかしら? 本当に頭が下がる。」
「リハビリを終えた後の笑顔がいいね。」
「本人の頑張りはもちろんだけど、両親が二人三脚で支えてきたからできたこと。素敵だと思う。」
「この子はこれからどんなことがあっても乗り越えていけるだろうね。」
「私もファイトが湧いてきた。」

そしてこれらの反響に対し、ユアンさんは「娘と同じように苦しむ人々をインスパイアできれば…」と明かし、このように述べた。

「『リハビリが過酷過ぎるのでは?』と言う人もいますが、夫と私は娘の将来のためを思い、たとえ冷酷だと言われても最善を尽くすことに決めたのです。それに娘には、成長して困難に直面した時に『あの頃、あんなに頑張ることができたんだ』ということを思い出して欲しいのです。」

ちなみにアンチーちゃんは昨年、小学校に入学、最近行われた脊髄の検査では大きな問題は見られなかったそうで、ユアンさんは「私たち夫婦は今後も、“人生のガイド役”として娘を支えていきたいと思っています」と述べている。

画像は『新浪财经_新浪网 2022年7月7日付「破茧成蝶 瘫痪女童忍泪苦练2年后向光奔跑」(@山海视频)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)