今季のアンス・ファティはプレイタイムを伸ばせるか photo/Getty Images

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22-23シーズンのリーグ戦開幕まで残り時間わずかとなったバルセロナだが、いまだ財政問題が解決せず、ロベルト・レヴァンドフスキら新戦力の選手登録が終わっていない。登録することができなければフランク・ケシエやアンドレアス・クリステンセンはチームを離れる可能性もあり、成立したはずの大型補強が幻となる可能性がある。

西『MARCA』では新戦力の登録が間に合わない可能性を考慮し、ハフィーニャら新顔を除いた既存戦力のみの先発11人を選んでいる。[4-3-3]でGKからマルク・テア・シュテーゲン、最終ラインは右からロナウド・アラウホ、ジェラール・ピケ、エリック・ガルシア、ジョルディ・アルバ、アンカーにセルヒオ・ブスケッツ、インサイドハーフにガビとペドリが並び、前線はメンフィス・デバイとアンス・ファティの両翼に、ピエール・エメリク・オバメヤンが中央にいる。昨季バルセロナでプレイしたウスマン・デンベレとセルジ・ロベルトは新契約にサインしており、彼らも登録が終わっていない。デンベレは昨季わずか1413分のプレイタイムで13アシストを記録していただけに、難しい初戦となるか。

それでも期待できるタレントは多く、同紙ではファティに注目すべきだとしている。バルセロナのアカデミーで育ち、16歳という若さでトップチームデビューを飾った新星のファティ。しかし怪我での離脱が多く、20-21シーズンは47試合、21-22シーズンは35試合を欠場しており、近年は満足した出場機会を得られていない。それでも昨季は終盤に復帰し、即ゴールを決めるなど持つ実力は確かであり、10代の選手ながらリオネル・メッシから10番を受け継いだ。

無敗だったプレシーズンマッチでも怪我することなく起用されており、今季は上々の滑り出しを見せているといえる。インテル・マイアミ戦でもゴールを奪っており、既存戦力のみで戦う可能性があるラージョ・バジェカーノ戦ではファティのゴールを期待することになりそうだ。