The Vergeは8月10日(米国時間)、「Microsoft open sources its 3D emoji to let creators remix and customize them」において、Microsoftが1,500以上の3D絵文字をオープンソース化して公開したことを伝えている。ライセンスはMIT Licenseで、クリエイターはFigmaまたはGitHubからデータセットをダウンロードし、リミックスして独自の絵文字を作成することができる。

Microsoftは2021年11月にWindows 11向けのFluentスタイルの絵文字をリリースし、2022年2月にはMicrosoft Teamsで3D絵文字を利用できるようにした。そして2022年8月、同社はそれらの絵文字セットをオープンソースとして公開した。これによって、クリエイターは絵文字のリミックスや独自の絵文字セットの作成、そして自分のコンテンツでの使用などを行えるようになった。

ライセンスはMIT Licenseで、これは著作権表示とMIT Licenseの全文を表示するという条件の下で、改変や再配布、商用利用などが可能というもの。それに加えてユーザーは、Microsoftが定めるCode of Conduct(行動規範)に従う必要がある。MicrosoftのCode of Conductでは、性的な表現や中朝的な表現、個人攻撃や政治的攻撃、嫌がらせなどでの使用は禁止されている。

The Vergeは、Microsoftが絵文字セットをオープンソース化した背景には、Covid-19パンデミックによる仕事環境の変化があると指摘している。リモートワークやハイブリッドワークの普及によって、企業ではテキストを用いたコミュニケーションの重要性が高まっている。絵文字を使った表現は、テキストコミュニケーションを豊かにするための重要な要素になっているというわけだ。

オープンソース化された絵文字データは、GitHubおよびFigmaの同社のリポジトリからダウンロードすることができる。

GitHub - microsoft/fluentui-emoji

Fluent emoji - 1 | Figma Community

オープンソース化された絵文字セットのGitHubリポジトリ