北海道はでっかいどう――そんな言葉がある通り、北海道は広い。

2022年4月1日時点での北海道の面積は8万3424.41平方キロメートルで、当然のことながら全国でダントツの1位。日本の国土の約22%を占めている。

2位の岩手県(1万5275.01平方キロ)と比べると約5.5倍、最も小さい香川県(1876.91平方キロ)と比べるとなんと約44.4倍の広さ。

そんな広大な北海道の空の玄関口である新千歳空港には、そのスケール感を「金額」で体感できる場所があるらしい。

こちらはツイッターユーザーの「高槻のTK」(@takatsukinotk)さんが7月29日に投稿した写真。

新千歳空港のタクシー乗り場にある料金表で、ここから道内各地にある主要駅や観光スポットに行く場合にかかる金額が記載されているのだが......どこへ行くにも、めちゃくちゃ高額なのだ。

新千歳空港は道中部・千歳市と中南部・苫小牧市にまたがっているが、苫小牧(この場合は苫小牧駅周辺)まで出るにも小型タクシーで約6200円、ジャンボタクシーで約8600円。中東部の帯広までは小型車で約3万9000円、ジャンボが約5万5500円。南端部の函館ともなると小型で約6万5500円、ジャンボなら約9万2500円にもなってしまう。......家賃か?

高額な料金表がある理由は?

北海道はでっかいどうをお金で実感させられるタクシーの料金表は、ツイッター上で話題となり、

「料金えげつなwまぁ広いんだから仕方がないけど」
「富良野が予想より遠い」
「函館まで意外と安いと思ってしまった 使わないけど」

など、様々な感想がつぶやかれた。

それにしても、この料金表は何のために設置されているのか。

Jタウンネット記者は8月2日、新千歳空港のタクシー業務を担う千歳地区ハイヤー事業協同組合の常務理事を取材したところ、その理由を以下のように述べた。

「目的地まで行って、とんでもない金額がかかってびっくりされないように」

なお、設置されたのは20年以上前。当時は今と違って、すぐにスマホで料金を調べられる時代ではなかったのだ。

北海道の広さをよくわかっていない人のために――。あの料金表は、タクシー業者の優しさそのものなのかもしれない。