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 暑い夏は、涼を感じるマリンスポーツが人気だ。海外では、ジェットスキー中に落水して救助されたはずが、命を落としてしまった人がいる。

 アメリカ・サウスカロライナ州の湖で、ジェットスキーを楽しんでいた男が落水して救助されてから射殺された事件で、警察は男を撃った男性を不起訴にすると発表した。海外ニュースサイト『NBC News』『KDRV』などが3月21日までに報じた。

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 報道によると3月15日午後、同州在住の男女カップルが、湖でジェットスキーに乗り、水上を走らせて楽しんでいたという。男女は2人乗りをしていた模様。しかしある時点で、バランスを崩し、男女ともに落水したそうだ。

 その様子を近くの小型ボートに乗っていた夫妻が見かけ、男女の救出に向かい、夫妻のボートに引き上げたという。夫妻によると、2人ともライフジャケットを着用しておらず、溺れているように見えたそうだ。

 救出された男はひどく怒った様子で、ボート上で夫と口論に発展したという。口論の内容は報じられていないが、男はジェットスキーに戻りたくて逆上したと伝えられている。男とともに救出された女は、男を止めようとして、男を湖に突き落としたという。

 夫妻は再び男をボートに引き上げて救出。しかし男は暴力的な態度で、夫妻を殴ろうとした。恐怖を感じた夫は、持っていた銃で男を撃った。駆け付けた警察によると、男は即死状態で、ボートの上で死亡が確認された。

 1週間に及ぶ捜査の結果、警察は男を撃った夫を不起訴にすると発表。正当防衛が認められると説明した。不起訴案件のため、警察は男女、夫妻の身元を公開していないが、一部の報道では、亡くなった男は同州在住の29歳で、男を撃った夫は74歳と伝えられている。

 このニュースが世界に広がるとネット上では「2回も助けてもらっておいて、その態度はないだろう」「お礼も言わず、逆ギレして殴られたら、撃ちたくもなる」「29歳と74歳で体格差もあるから、正当防衛になりそう」「ジェットスキーに戻りたいなら戻してあげればよかったのに」「本人が救助を求めていない。シニアにありがちな余計なおせっかい。溺れさせておけばよかった」「これで不起訴?老人に甘すぎないか」といった声が上がった。

 実際、ボート上で何が起こったかは、事件の当事者にしか分からないが、善意で助けてくれた相手に対して、暴力を振るうなど無礼極まりない。男は自身の振る舞いのせいで、命を失ってしまったようだ。

記事内の引用について
Rescuer acted in self-defense when he shot South Carolina man who fell into lake, prosecutors say(NBC News)より
https://www.nbcnews.com/news/us-news/rescuer-shot-south-carolina-man-fell-lake-acted-self-defense-prosecuto-rcna20779
A man was fatally shot by his rescuer after falling in a South Carolina lake. The shooting has been ruled self-defense(KDRV)より
https://www.kdrv.com/news/a-man-was-fatally-shot-by-his-rescuer-after-falling-in-a-south-carolina-lake/article_107165a2-ed98-5443-8e70-1b3d93177f3c.html