京畿道広州市内の土砂崩れの現場=9日、広州(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国の中央災難(災害)安全対策本部によると、首都圏(ソウル市、仁川市、京畿道)と北東部の江原道で8日から降り続いた大雨により、10日午前6時までに9人が死亡(ソウル市5人、京畿道3人、江原道1人)、7人が行方不明(ソウル市4人、京畿道3人)となり、京畿道で17人がけがをした。被災者はソウル市と京畿道を中心に398世帯の570人に上る。また724世帯の1253人が一時避難している。

 公共インフラをみると、ソウルの10カ所で線路が冠水し、ほかに鉄道の被害が6件(ソウル3件、京畿道3件)あった。堤防決壊が8件、斜面崩落が28件、それぞれ報告された。

 民間施設では住宅・店舗の浸水が2676棟で、このうちソウルが2419棟となっている。塀の崩壊7件、土砂の流出29件、農耕地の冠水5ヘクタール、土砂崩れ11件などの被害も出ている。

 停電は41件発生し、うち37件は復旧した。各種施設2800件は約94%が応急復旧を終えた。

 河川敷駐車場25カ所、河川沿い38カ所、八つの国立公園の226コースなどが立ち入りを禁止している。鬱陵島―独島(慶尚北道)航路の旅客船も運休中だ。

 8日から10日午前5時までの降水量は京畿道・楊平で526.2ミリ、京畿道・広州で524.5ミリ、ソウルが525.0ミリなどを記録した。

 停滞前線は南下しており、ソウル市と仁川市、京畿道に出ていた大雨警報・注意報は解除された。一方、忠清道北部などは11日にかけて100〜200ミリの大雨が降ると予想されている。