北海道では、昨日(8日)から広い範囲で雨が強まり、道北や道南方面を中心に局地的な大雨となりました。統計史上1位の雨量を更新するなど、記録的な雨となった所もありました。今後の雨の降り方や、天気が回復するのはいつになるのかなど、詳しく解説します。

統計史上1位の記録的な大雨に

北海道では、昨日(8日)から前線がかかり、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだため、大気の状態が不安定になりました。道内の広い範囲で雨が降り、道北や道南方面を中心に大雨となった所がありました。
道内で観測された記録は以下の通りです。

・統計開始以来1位の雨(昨日1日で降った雨の量)
上川地方の中川町  …167.0ミリ
上川地方の音威子府村…157.5ミリ
留萌地方の遠別町  …219.0ミリ
留萌地方の初山別村 …156.5ミリ
渡島地方の函館空港 …136.5ミリ

また、渡島地方の函館市では8日夜のはじめ頃に、1時間に64.0ミリの非常に激しい雨を観測し、1889年の統計開始以来、最も多い1時間降水量となりました。

今後の天気は? 回復はいつ?

雨のピークは過ぎましたが、道南方面では雨が降ったりやんだりの天気が続く見込みです。その他の地域はいったん日差しの出る所が多くなりますが、道東方面などでは夜に再び雨が降り出しそうです。局地的に降り方が強まることもあるでしょう。
特に渡島地方の函館市では夕方まで土砂災害に警戒してください。その他の地域は仮に雨がおさまっても、地盤が緩んでいたり川が増水している恐れがあります。引き続き傾斜地や川のそば、用水路など危険な場所には近づかないようにしてください。

明日の朝にかけては雨の残る所が多くなりますが、日中は全般に天気が回復し、道央を中心に広い範囲で晴れ間や日差しが出るでしょう。

なお、気温が全般に平年より高く、湿度も高めで内陸を中心に蒸し暑い所が多くなっています。雨への注意ももちろんですが、暑さへの対策も心がけるようにしてください。時間を決めて水分を補給したり、汗を多くかいた際は塩分も補給するなど、熱中症などに注意が必要です。