現地時間の2022年8月8日、Appleが開発者向けにiOS 16ベータ5をリリースしました。この開発者向けiOS 16ベータ5で、ついにiOSのバッテリー残量をパーセンテージ表記する機能が復活しています。

Apple releases iOS 16 beta 5 to registered developers, here's what's new

https://www.xda-developers.com/ios-16-beta-5/

Battery percentage finally returns to iOS 16 and it’s hideous - The Verge

https://www.theverge.com/2022/8/8/23297253/apple-battery-percentage-ios-16-beta

iOS 16 beta 5 finally adds the battery percentage to the status bar - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2022/08/08/ios-16-battery-percentage/

iOS 16 beta 5 finally adds battery percentage to notched iPhones

https://www.xda-developers.com/ios-16-beta-5-finally-adds-battery-percentage-to-notched-iphones/

これまでiOSでは画面右上にあるバッテリーアイコンの左側にバッテリー残量をパーセンテージ表記する機能が存在していました。



しかし、2017年に登場したiPhone Xではディスプレイ上部にノッチ(切り欠き)が存在しているため、バッテリーアイコンやアンテナアイコンなどの必要不可欠な要素を詰め込むと、バッテリー残量をパーセンテージで表示するスペースが存在しなくなってしまったため、この表記がなくなりました。



そのため、2017年以降はiPhoneのバッテリー残量を正確に確認するにはコントロールセンターを開く必要がありました。



しかし、2022年秋に登場予定のiOS 16ではバッテリー残量のパーセンテージ表記機能が復活します。パーセンテージ表記はバッテリーアイコン内に表示されますが、この数字の表記が存在しない場合は、「設定」アプリ内の「バッテリー」を開き、「バッテリーのパーセンテージ」を有効にすればOK。



なお、iPhone 11、iPhone 12 mini、iPhone 13 miniではバッテリーのパーセンテージオプションが表示されないため、記事作成時点ではこの機能を使用できません。





海外メディアのThe Vergeは「新しいバッテリーのパーセンテージ表記にも機能上の問題がある」と指摘。具体的には、これまでのバッテリーアイコンではバッテリー残量を視覚的に示すために、バッテリーアイコンに空白を作ることで残量を表現していました。しかし、バッテリー残量をパーセンテージ表記することになったことで、バッテリーの増減を表していた空白がなくなり、常にバッテリーアイコンがすべて塗りつぶされることになっています。そのため、The Vergeは「iPhoneのバッテリーが10%しか残っていなくてもアイコン自体は満タンに見えます」「壁紙に明るい画像を選択している場合、バッテリー残量の表記が読みづらくなるケースもあります」と指摘。

そのため、The Vergeは「おそらくバッテリーのパーセンテージ表記機能をオフすることになるだろう」としています。

この他、iOS 16ベータ5で追加された新機能は以下の通りです。

◆ロック画面のオーディオビジュアライザー

ロック画面に表示されるメディアプレーヤーに新しいオーディオビジュアライザーが追加されました。オーディオビジュアライザーは、再生中の音楽に基づきアニメーションを表示することができるという機能です。



◆新しいスプラッシュスクリーン

iOS 16ベータ5では、「探す」アプリと写真アプリに新しいスプラッシュスクリーンが追加されています。AirPodsの「探す」機能のサポートや「Photos Shared Library」など、新しく追加された機能が強調されることとなっています。

新(左)旧(右)のスプラッシュスクリーンを並べたのが以下の画像



なお、iOS 16で追加される新機能については以下の記事にまとめられています。

iPhone向けOSの次期メジャー版「iOS 16」が発表、ロック画面がカスタマイズ可能に - GIGAZINE