桜田淳子・森昌子・山口百恵 花の中三トリオ「今だから明かせる」スキャンダル秘史(2)10月19日、歴史が動いた

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 芸能界に未練を残した桜田とは裏腹に、一切の関係を断ったのが山口百恵(63)。石川氏は、

「彼女の一挙手一投足が“事件”だった」

 と前置きして振り返る。

「百恵をタイトルにするだけで雑誌が売れたんです。『ここが百恵がビフテキを食べた店だ!』とか何でもよかった。僕は百恵が生まれた豊島区の産婦人科にまで取材に行きましたよ」

 74年公開の「伊豆の踊子」(東宝)をはじめ、10作以上で共演した三浦友和との熱愛は日本中の話題をさらった。芸能記者が79年10月19日を「歴史的な日」と位置づけて報道の内幕を明かす。

「その日、ついにカメラマンが、友和の自宅マンションから出てくるツーショットの撮影に成功。お揃いのジーンズに、2人のイニシャルである『T&M』と刺繍されたアポロキャップで、交際の噂は確証に変わりました」

 それは世紀のスクープになるはずだった。だが、百恵は写真が世に出る前に先手を打つ。翌日のコンサートでファンを前に大胆告白したのだ。

「私の恋人の名は、三浦友和という人です」

 21日には、百恵が大阪で、友和が東京で会見を開いて真剣交際を公表。間を置かず、一気呵成に結婚・引退へと突き進む。

「80年10月5日に最後のコンサートでマイクを置いた後、11月19日に式を挙げました。あの時に集まったマスコミの数は、今も破られていないんじゃない?」(石川氏)

 百恵の動向はその後もマスコミの標的にされ、ついに89年、事件が起きる。

「長男の入園式に向かう三浦家の車を、報道陣が取り囲むなどして強引に撮影していた時です。百恵が車を降り、泣きながらカメラマンに平手打ちしたのです」(芸能記者)

 幼少期から騒動に見舞われてはいても、2人の息子は成長し、芸能界で活動している。

「次男の三浦貴大は俳優として活躍していますが、長男で歌手の三浦祐太朗はイマイチ伸び悩んでいる。数年前には、百恵が祐太朗のCDを手に、宇崎竜童夫妻に売り込む姿が目撃されています」(芸能記者)

 そんな祐太朗だが、今年3月、妻である声優・牧野由依との間に第一子が誕生した。表舞台で孫をあやす祖母の顔を見せてくれる日は‥‥。

 トリを飾るのは森昌子(63)。19年をもって引退したが、実はこれで2度目。86年に元夫・森進一と結婚した際に百恵と同じく“寿引退”していたのだが、

「彼女は完全引退するつもりでしたが、コンサートで客が入らない進一を救うべく、01年にカムバック。本意ではなかったようですが、『夫のために』と割り切ったんでしょう。ですが、この頃から夫婦関係が悪化し、05年に離婚しています」(石川氏)

 おしどり夫婦として、ジョイントコンサートを頻繁に開いていたが、昌子には大きなストレスだったのかもしれない。離婚発表の約3カ月前には、昌子が過呼吸で倒れ、救急搬送されたという報道もあった。しかし、心労のタネは尽きない。

「引退と前後して、親密だったファンとの関係がこじれて、ストーカー騒動に発展。警察沙汰になっていたことが一部メディアで報じられました。昌子からの熱烈なラブメールも流出し、肉体関係を匂わせる行動もあったとか。驚くことに、そのストーカーは子持ちの女性だったようです」(女性誌記者)

 最後の最後に大きな話題を提供した形の昌子だが、

「現在は、高齢の母親を介護しながら2人でひっそりと暮らしています」(女性誌記者)

 三者三様、高齢期を生き抜く“花の中三トリオ”の行く末は──。