ボールカゴを持ってブーラブラ これでスライスが直る!?(撮影:佐々木啓)

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クラブが進化してボールが曲がりにくくなっても、カット軌道自体が直るわけではなく、突発的にとんでもない球が出ることはよくある。「手元の位置に問題があるかも」というのは、ツアープロとしてトーナメントを転戦しながら、軽快な関西弁でYouTuberとしても人気者の中西直人。ゴルフ雑誌ALBA849号の特集と自身のYouTubeとのコラボで、スライスが出ないアドレスについて語っている。
「クラブをインから下ろせずカット軌道になるのは、アドレスで手元が体に近すぎたり、遠すぎる場合があります」と中西。ドライバーのようにシャフトが長くなるほど、アドレスでボールとの距離や、手元の位置を毎回同じにするのは難しい。手元が近すぎれば、ふところが狭くなり、クラブを外から下ろすしかなくなるのだ。ではどうしたら、自分にとって適正な手元の位置がわかるのだろうか。
「ボールの入ったカゴをブーラブラさせるとわかります。カゴを持ってアドレスの姿勢をとり、左右に振ると大きな筋肉を使った“クラブに振られる”理想的な動きが体感できるんです。そのままアドレスに戻したところが、適正な手元のポジション。ふところができて、クラブをインから下ろしやすくなります」
練習場が自動ティアップでカゴがなかったり、家ですぐに試したい場合は、中身が入っている1.5リットルのペットボトルを振ってみるといい。さらに中西は続ける。
「このドリルで気を付けてもらいたいのがカゴの握り方。人差し指と親指で持たないこと。それだと両肩が力んで手打ちスイングに。小指側の3本でカゴを支えるように握るのが正解。そうすれば、手打ちになりにくいです」
アドレスで手元が近すぎたり遠すぎたりすると、体の回転と手元が同調しにくく、手先で合わせるスイングになりがち。これもクラブの軌道がバラバラになる原因。そんな手打ちの矯正にもカゴをブーラブラさせるのは良さそうだ。
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