8日、株式会社平和とパシフィックゴルフマネージメント株式会社(以下、PGM)、日本ゴルフツアー機構(JGTO)は、今年10月27日から4日間に渡って国内男子ツアー「HEIWA・PGMチャンピオンシップ」(以下、平和PGM選手権)を開催すると発表した。賞金総額は1億5000万円、優勝賞金は3000万円。これにより今季の男子ツアーは26試合となり、賞金総額は31億2558万円となった。
大会開幕まで3カ月を切った中で異例の発表となった。「平和PGM選手権」は2013年から19年まで7年間開催していたが、コロナ禍の影響で20年、21年は開催を取りやめていた。しかし、コロナ禍においてゴルフが感染リスクの少ない安全なスポーツと見直され、松山英樹のマスターズ優勝、稲見萌寧の東京五輪での銀メダル獲得などもあり、若年層や女性の来場者が増えて、ゴルフ場来場者数はコロナ禍以前を上回る状況になった。それを受けて「ゴルフブームを一過性に終わらせないために、スポーツビジネス、プロ競技の活性化がゴルフ界を盛り上げる大きな要素」(田中耕太郎PGM社長)と2023年の大会復活開催を検討していた。
「青木功会長、JGTOさんとコミュニケーションをとっている中で、(今年開催の)要請があったのは事実です。ゴルフシーズンの一番いい時期にブランク(空き週)があると聞いて急遽決めました」(田中社長)。JGTOの青木功会長らのプッシュもあって今年中の開催が決まった。
開催コースは茨城県のPGM石岡ゴルフクラブ。ジャック・ニクラス設計でこれまでも数多くのトーナメントを開催しており、2020年にPGMグループ入り。今年4月には国内男子ツアーの「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」も開催。1999年にJGTO発足後、同一年に同じゴルフ場で複数のトーナメントを開催するのは初めてのことだが、開幕まで3カ月切った状況でも運営がスムーズにできることなどから決まった。
大会の復活開催について青木会長は「男子ツアーに対する思い入れ、心意気に感謝しかありません。選手に活躍の場を与えること、トーナメントを開催することが使命の一つ、平和・PGMさんとコミュニケーションをずっと続けてきたことが今回の復活につながったと思います。ありがとうございます」と話した。
また、来年2月には「HEIWA・PGMチャリティゴルフ」として沖縄県のPGMゴルフリゾート沖縄でプロゴルファーによる男女ペアマッチ大会の開催決定も発表された。例年、沖縄で開催される国内女子ツアーの開幕戦の前週にあたり、ゴルフファンへの盛り上げを狙いとした。

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