プレミア初陣は黒星に…テン・ハフ監督「失敗から学び、前進しなければならない」

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 マンチェスター・Uを率いるエリック・テン・ハフ監督が、7日に行われたプレミアリーグ第1節のブライトン戦を振り返った。クラブ公式サイトが同監督のコメントを伝えている。

 今オフにテン・ハフ監督を迎え入れ、新体制となったマンチェスター・Uがプレミアリーグの初戦に臨んだ。新加入のアルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネスとデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンもスタメンに名を連ねた中、マンチェスター・Uは前半から苦戦を強いられる。ブライトンのハイプレスに苦しみ、試合の主導権を握られると、30分に元イングランド代表FWダニー・ウェルベックの折り返しをドイツ人MFパスカル・グロスに押し込まれて先制を許した。39分にもグロスに追加点を決められ、2点ビハインドで後半へ。68分にオウンゴールで1点を返したものの、これ以上の得点は挙げられず。ホームで行われた開幕戦で敗北を喫した。

 テン・ハフ監督は黒星となった開幕戦について「結果にガッカリしたのは確かだ。もちろんより良い結果も期待できたが、結果はもう変わらない。チームを構築するプロセスに時間は必要不可欠で、我々はもっとハードに努力を積み重ねなければらないと思っている。それでも、このような敗戦は不必要だった」とコメント。苦戦を強いられた要因にも言及している。

「どちらの失点もディフェンスのせいではない。チームとして守っているからだ。中盤で不必要なパスミスが起こり、その後は彼らに試合を支配されてしまった。我々はまず組織力を高めなければならない。なぜなら、我々はこの試合に向けてプランを組み、選手たちはコーチ陣が話したことを理解して、責任を持ってプレーしなければならないからだ。それができていなければ、今日のように罰を受けることになる。2失点目に繋がった場面も同じだ。不必要なプレーだったと思う」

 また、後半開始直後にはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを投入した。テン・ハフ監督は「彼の投入後に中盤が良くなったのは明らかだった。それからの我々はゴールに迫ることができた。特に(マーカス・)ラッシュフォードが本当に良いチャンスを2回作ったが、得点に繋がらなかった。残念に思っている」とコメント。続けて、C・ロナウドのコンディションにも触れている。

「コンディションを上げるには時間がかかる。無理強いはできない。1週間のトレーニングを経て今は少し良くなったが、彼は完璧なコンディションを取り戻すためにもっとやらなければならない。この試合は彼にとってプラスになるだろう。1週間後、彼はさらに良くなっているだろう」

 テン・ハフ監督はブライトン戦の敗戦を受けて「私たちは失敗から学び、前進しなければならない」と断言。「このような敗戦にもうまく向き合う必要があり、最初から全てが上手くいくことなんてない。プロセスに時間はかかるが、そうも言ってられないだろう。我々は目の前の試合に勝たなければならないのだから」と、自身のスタイルの定着と結果の双方を追い求めていく難しさも明かした。

 次節、マンチェスター・Uは13日に敵地でブレントフォードと対戦する。