高津ヤクルト急失速 村上以上に「心配される選手」の状態とは
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連覇を狙うヤクルトの急失速が心配されている。ヤクルトは7日の巨人戦(神宮)に4ー7の逆転負け。このカード3連敗となり、2位の阪神が勝ったために8・5ゲーム差と迫られている。未だ圧倒的なアドバンテージがあることには変わりないが、そんな中、主力選手の「異変」に注目が高まっている。
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この試合、4回にサンタナのグランドスラムが飛び出すなど、反撃ムードを高めたが、その後は中継ぎ陣が打ち込まれ、ミスも重なり敗れた。高津監督は「中盤ぐらいまではすごくいい展開だったんですが、次の1点が遠いですね」と嘆いた。倦怠感を訴え、6日に特例2022の対象として抹消されていた村上が1日で「4番・三塁」で戦列復帰したのは明るいニュースだったが、この3連戦、コロナ禍明けの巨人に力負けとなった。
主砲村上のアクシデントもあったが、心配されているのは、クリーンアップを務める山田の状態にもある。
ここ最近6試合は24打数4安打の打率・167、1本塁打、2打点と不振にあえいでいる。新型コロナ陽性で戦列を離れていた山田が復帰したのは7月24日の広島戦から。その影響もあり、高津監督もコンディションを含め、慎重に状態を見ているが、「打撃、守備においても持ち味の粘り強さが見られず、心配されています。山田が不振なことで、相手投手としては4番の村上に対して思い切って攻められるという悪循環も生じます」(放送関係者)
この日、7回の決勝打となった吉川の当たりもセカンドを守る山田が捕球できていればダブルプレーとなっただけに、「あと一歩の粘り」が求められている。
今季は主将2年目を迎える。かつて、キャプテンの役割について、こう話したこともある。
「自分がしっかりと結果を出して、背中で引っ張るというのが大切だと思う」
決して言葉数は多くないが、主将就任以降は責任感を示す場面も増えた。
チームでは若き主砲、村上の活躍が注目を集めているが、当然キャプテン・山田の復調も目指す連覇には欠かせないピースとなる。何とかこの苦しいときを乗り越えたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]