<AIG女子オープン 最終日◇7日◇ミュアフィールド(スコットランド)◇6680ヤード・パー71>
自身初の海外メジャー。しかもスコットランドの名門リンクスで山下美夢有が堂々のプレーを続けた。「4日間戦えたことですごく勉強にもなった。日本に帰ってからもしっかりまた頑張ろうと思う」。トータル4アンダー・13位タイという結果が、21歳になったばかりの若者のゴルフにも大きな影響を与えそうだ。
最終日は「72」と1つ落とし、「ちょっと悔しい」という締めくくりになった。だが、「ほんとうにいい経験になった」と清々しい表情を浮かべる。その一つが、世界トップレベルを間近で体感できたこと。最終日に2人で回った相手は、世界ランク2位のミンジー・リー(オーストラリア)。「風が強いときでも精度が高い。私もしっかりと精度を高めていかないとと痛感した。まずは体を大きくして、強い球が打てるようにしたい」。この経験を“一番得たもの”という答えに挙げる。
また世界トップが集まる場所で、優勝争いのすえ3位になった渋野日向子や、すでに米国ツアーで6勝を挙げている畑岡奈紗が7位になった姿も印象に残った。「日本の選手が上位で戦っている。先輩の渋野さん、畑岡さんには、メジャーで経験しているものがある。上位で戦っているのは素晴らしい」。そして、この光景が「またメジャーに出たい。日本でも頑張って、海外で戦えたらいいなと思う」という思いを強くする。
「ほんとに上出来。初のメジャーで。もう楽しかったんで、また海外メジャーに出たいと思った」。当然ながら、これも大きな収穫だ。今年5月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で国内公式戦初優勝を挙げた。「日本のメジャーを獲って、ここに戻って来ます」。再び日本のメジャー女王として、ここで戦うことを誓った。

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