この日一緒に回ったハナ・グリーンとは23cm差でした(撮影:福田文平)

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<AIG女子オープン 3日目◇6日◇ミュアフィールド(スコットランド)◇6680ヤード・パー71>
初めての海外女子メジャーで大健闘を見せている山下美夢有。3日目は2バーディ・2ボギーとスコアを伸ばせずに終わったが、トータル5アンダーの6位タイで最終日へと向かう。
身長150センチで今大会出場選手のなかでは一番と言っていいほど小兵。それでも伸び伸びプレーで、上位での戦いを続けている。「今日はいちばん風が強いラウンドだった。難しかった」と、遅い時間で強風の時間帯にちょうどあたった山下。それでも踏みとどまったラウンドは、「上位で戦えるのが本当にうれしい」と笑顔が絶えない。
前半は5番のバーディのみスコアが動くプレー。ところが11番でボギーを叩くと、その後は強まる風に苦戦した。「耐えながら、後半が結構難しかった」とスコアを落とさずに迎えた17番では見事にバーディ。18番ではバンカーに入れてボギーとしたが、この3日間は実り多き時間だった。
今大会の目標は予選通過だった。それが驚きの上位。「考えながらコースマネジメントをすることが楽しいと思えている」と、21歳の山下にとって、今大会は世界との実力差を測る絶好の舞台。物怖じせずに戦う姿勢が、好結果に結びついている。
今季国内で2勝。好調のまま参戦している今年最後のメジャー大会。気づけば首位とは差があるものの、渋野日向子らの2位グループとは4打差。ファイナルラウンドは「全米女子オープン」を制したミンジー・リー(オーストラリア)とのペアリング。最終日はより上位との差を詰め、満足のプレーで大会を締めくくって帰国の途につきたい。

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