ラウンド中は笑顔もたくさんでした(撮影:米山聡明)

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<北海道meijiカップ 2日目◇6日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6557ヤード・パー72>
「難しいホールが続くけど、3連続はないかな〜(笑)」。単独首位でスタートした鈴木愛は、1番はグリーンを8ヤードオーバー、2番は25ヤードショート、3番は右手前バンカーにつかまってボギー・ボギー・ボギーの3コンボ発進。いつもなら、ここでズルズルと後退してオーバーパー。だが、そんな姿はどこにもなかった。
8番でまずひとつ戻して折り返し。11番はティショットのトラブルでボギーとするも、12番、13番の連続バーディで、帳消しどころかもうひとつ戻す。そして15番で決めてイーブンまで帰ってきた。
だが、これだけでは終わらない。「1オーバーでプレーできれば頑張ったかな」と思っていた矢先、16番でグリーン右からのアプローチがカップまで10メートルと寄らず、痛恨のボギー。しかし17番で8メートルを沈めてすぐさまバウンスバック。大きくバンザイを見せると、最終18番では88ヤードからの3打目を2メートルのチャンスにつけて、バーディで締めた。
いきなりの急ブレーキスタートから、耐えて、後半はバーディを量産し、6バーディ・5ボギーの「71」。1“オーバー”どころか1“アンダー”でのホールアウトで、首位の座をキープした。「まさかと思っています」とドタバタで出入りの激しい1日を振り返る。
『まだ土曜日の3ホールだよ!きょうはガマンの日だから、アイはガマンしよう』。このキャディの明るさが、鈴木を支えた。「おかげで切り替えていけました。冷静にゴルフができたのは、昔ではなかったかな」。ボギーを叩いたからといって不貞腐れることもなく、次のチャンスをじっくりと待ち、それを掴み切った。
3年前の前回大会では首位と2打差の2位で最終日を迎えたが、スコアを落として10位タイ。16年大会は首位タイで迎えて、結果は3位。「もうこの試合では負けたくない」と、強い意気込みを、強い言葉であらわにする。「優勝する!という気持ちであすは臨みたいと思います」。女王復活となるか。

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