村上離脱のヤクルトは連敗 (C) Kyodo News

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◆ 頭部死球でヒヤリ

 セ・リーグ首位のヤクルトは6日、神宮で巨人に2−3で惜敗。

 先発した小澤怜史は6回を投げて7安打・2失点。先に2点の援護をもらったが、グレゴリー・ポランコに2試合連発となる17号同点2ランを被弾。同点で迎えた8回に清水昇がポランコに犠飛を許し、これが決勝点となった。

 チームはこの日、主砲の村上宗隆が「特例2022」を適用して出場選手登録を抹消。不動の4番が抜ける緊急事態の中、初回二死二塁のチャンスで代わりに4番に入ったドミンゴ・サンタナが適時打。幸先よく先制点を挙げた。

 さらに5回には、村上に代わって三塁を任された2年目の赤羽由紘が死球で出塁。ストレートが頭部付近を襲う危険球で巨人先発・直江大輔は退場となり、赤羽の状態も心配されたがそのまま一塁へ。すると、二死ながら二塁に進んで塩見泰隆の二塁打の間に生還。2点目のホームを踏んだ。

 7月29日に育成選手から支配下登録され、この日がプロ初出場・初スタメンとなった22歳はこれがプロ初得点。本人は「一軍登録は急遽でしたが、思ったより緊張もなく、守備・打席もワクワクする気持ちで試合に挑むことができました」と振り返る。

 高津臣吾監督も赤羽について「ちょっとアクシデントはあったんですが、これが第1歩目だと思うので、良い2歩目をね。頑張ってほしい」と語り、今後の活躍に期待を寄せた。

 一方、登録抹消となった村上に関しては「倦怠感で、特例で抹消しました。今日(6日)のPCR検査は陰性だったので、あすの状態を見て(判断)」と説明している。

取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)

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