エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

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ア球団の幹部が見解、今オフの放出には懐疑的

 エンゼルス大谷翔平投手の去就を巡る話題は、今夏のトレード期限を過ぎても尽きることがない。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」によると、ア・リーグ球団の複数の幹部が来年のシーズン中にエンゼルスが大谷の放出を検討すると考えているという。また、エンゼルスは大谷の残留の可能性が「全くないと分かっている」というある幹部の見解も紹介している。

「ジ・アスレチック」は今夏のトレード市場から「学んだ5つの事柄」とのタイトルで記事を掲載。その最初に挙げたのが大谷の去就で「今後15〜18か月で一番の話題になる事柄」とし、ア・リーグ球団の幹部に今後の見通しを聞いている。

 今オフの放出に関しては一様に懐疑的で「エンゼルスは彼を残して、来季半ばにまた(トレードを)検討するだろう」(幹部1)、「オオタニは来年7月、全球団の一番のターゲットになると思う。」(幹部2)、「(大谷が)FAになるまで待つ。彼をトレードするなんて、アート(オーナー)は怖くてできない」(幹部3)との言葉が並ぶ。2人目の幹部は「エンゼルス自体が、残留の可能性が全くないと分かっている。彼は戻ってこない」とも述べている。

 また、ある幹部は二刀流で活躍する大谷の価値と、放出する難しさを次のように語る。「野手であり投手でもあり、多額のお金を稼ぐ信じられないほど素晴らしい見世物をトレードすることになる。グラウンド上では2人のオールスター選手の穴を埋める必要があり、グラウンド外では国内外でもたらす収益を別の形で得なければならなくなる。この問題には答えがないし、対処不可能だ」。

 大谷は2023年オフにFAとなる。史上最高額の契約延長に向けてエンゼルスが補強を敢行し、大谷に「残留したい」と思わせるような心浮き立つポストシーズンを送るという筋書もあるかもしれない。しかし、逆の場合はどうなるだろうか。ある幹部は移籍先を予想。「彼は東海岸タイプではないと思う。私の勘ではドジャースかジャイアンツ。ただ、ドジャースに行けばエンゼルスに対する酷い仕打ちにも見えるのでそれはないと思う。マリナーズもありだが、西海岸のチーム」と述べている。(Full-Count編集部)