エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

写真拡大

MLB屈指の敏腕記者ローゼンタール氏の記事を米メディアが紹介

 メジャーリーグのトレード市場は8月2日(日本時間3日)に期限を迎え、エンゼルス大谷翔平投手の今季残留が決まった。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、MLB屈指の敏腕記者ローゼンタール氏の記事を紹介し「オオタニを獲得できる方法はなかった」と報じている。

「ショウヘイ・オオタニをトレードで獲得することに興味を持っていたを2球団の幹部たちは、(エンゼルスとの)交渉を開始させる際に、質の高い選手を(大谷獲得の交換相手として)6人ほど提案する必要があると思っていた。そして最終的にはそれ以上が必要だとも感じた」

 エンゼルスのモレノオーナーは大谷放出の考えが無い中で、具体的な選手名を出して提案する球団も2〜3あったとされている。パドレスはフアン・ソトとジョシュ・ベル獲得のためにナショナルズに送った選手のうちの何人かを、大谷のトレード交換要員としてエンゼルスに提案したと、情報筋は明かしている。「もしモレノが交渉を前進させてトレード成立まで持っていくことに快諾していたら、オオタニはそれよりもさらに強力な交換相手を(対価として)保証していたことだろう」と同記事は述べている。

 ソトはFAまであと2年、大谷はあと1年残っている。「しかしながら、オオタニは“2人の選手”だ。ローテーションのトップで投げる先発投手であり、打線の主軸を担う打者でもある。力を持った先発投手がトレード期限で本来要求する対価を考慮すると、エンゼルスは実際ソトとベル獲得の対価を超えていた可能性もあった」。大谷は、7月にナショナルズから15年総額4億4000万ドル(約590億円)という残留オファーを受けたものの断ったと伝えられている23歳のソト、そして通算127発のベルの2人を合わせても超えるほどの存在価値を持っているということになる。(Full-Count編集部)