100ヤード以内が地元Vへのカギとなる(撮影:米山聡明)

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<北海道meijiカップ 2日目◇6日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6557ヤード・パー72>
ザ・地元で念願の地元初優勝なるか。小祝さくらは2日目、3バーディ・2ボギーの「71」で回り、トータル1アンダー。首位と4打差、14位タイからそのタイトルをつかみにかかる。
今シーズンの悩みの種は「パッティング」。その苦悩を何度も口にしてきたが、3週間前のオープンウィークにきっかけをつかみ、復調傾向に。今大会でも「いい感じで打てていると思います」と、自信を持ってストロークできていることを話し、この大会2日間でもピンチのパーパットをセーブする場面も多く見られた。
パーを並べ続けて迎えた8番パー4では、65ヤードからの2打目を7メートルにつけ、これを決めて初めてのバーディ。11番パー4でもラフから2メートルにつけて伸ばし、15番パー4では115ヤードから1メートルにピタリ。持ち前のショット力を見せつけ、それにパッティングもかみ合っているが、小祝はある課題を口にした。
「ウェッジの距離感や方向性が合っていなくて、100ヤード以内がワンピン以内につけられていないんです」。それが顕著に表れているのがパー5。今季ここまでのパー5での平均スコアは「4.6965」で全体3位につけているが、今大会は2日間8つのパー5でバーディはゼロ。逆にボギーが1つある。ガマン大会になっているからこそ、伸ばしたいパー5で伸ばせないのは「もったいない」と、悔しそうに話す。
ホール難易度が最も易しい18番をはじめ、4つあるパー5でどれだけ獲れるかをカギとなる最終日。「全体的にスコアが伸びていない」と逆転優勝も十二分にある位置につけている。「風次第でもあると思いますが…3アンダー以上でプレーできたら自分的にも嬉しいですね」。控えめな数字で意気込みを語ったが、そのあと向かったレンジでスイングを修正する後ろ姿からは、みなぎる闘志が感じられた。(文・笠井あかり)
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