チェルシーに加入したスペイン代表DFマルク・ククレジャ【写真:Getty Images】

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バルサ下部組織出身のマルク・ククレジャに97億円を投じる

 イングランド1部チェルシーは、日本代表MF三笘薫の所属するブライトンからスペイン代表DFマルク・ククレジャを獲得した。

 24歳の若手DFと2028年までの6年契約を結ぶために、ブライトンに対して移籍金6000万ポンド(約97億円)を支払うという。この移籍に元イングランド代表DFマーティン・キーオン氏や元イングランド代表DFガリー・ネビル氏が疑問を投げかけている。

 スペイン1部FCバルセロナの下部組織出身であるククレジャは昨季、ブライトンに加入すると公式戦38試合に出場して1得点2アシストを記録。左ウイングバックに加え、最終ラインでもプレーして評価を高めた。シーズン終了後には、選手とファンによるそれぞれの投票で、クラブの年間最優秀選手にも選ばれた。

 昨季限りでドイツ代表DFアントニオ・リュディガーとデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンとの契約が満了し、最終ラインの補強が必要だったチェルシー。しかし、ドイツの移籍専門サイト「Transfermarkt」が推定市場価格2800万ユーロ(約38億円)としているDFに、2倍以上の移籍金を支払ったことに対しては、否定的に見る向きが多いようだ。

 キーオン氏は「私は無意味なことだと感じている。考えられないほどの大金だ。多すぎるよ。ククレジャはいい選手だが、もっと良い選手はたくさんいると思う。あれだけの金額を支払ったのに、彼のポジションにはベン・チルウェルも、マルコス・アロンソもいる。パニック買いの予感がする」と、酷評した。

 また、ネビル氏も「この移籍には腰を抜かしたね。驚異的な金額であり、ベン・チルウェルがすでにいるポジションだ。素早い決着を見せた移籍になった。この夏、一番の衝撃的な移籍だね。チェルシーのユニフォームを着て、彼は成長して、この移籍金に見合う選手だと証明できると思うかい?」と、強い疑問を示している。

 昨夏のベルギー代表FWロメル・ルカク獲得を筆頭に、大金を払った移籍に失敗が続いている印象のあるチェルシーだが、果たしてククレジャはチェルシーのヒットとなるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)