うちの夫は宇宙人!?パートナーの欠点にどう向き合う?

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シナぷしゅのプロデューサーとして、個人のInstagramアカウントからささやかな日常を発信しているのですが、キラキラしたママを演出しようにもどうしても漏れ出てしまうのが夫への愚痴…。ただ、そんな夫のアレコレはフォロワーさんの反応や共感もとても多く得られて、あぁみんな似たようなことで悩んでいるんだな、と励まされたりもします。ということで今回はこのエッセイでも、夫について書いてみたいと思います!  

何事にも無頓着な夫

先日キッチンから食卓に目をやったら、夫が私のお箸で平然とご飯を食べていたので、「なんで自分のお箸使わないの?」と聞いたら、「え?お箸って、自分用とかあるの?」との返答。まじか…これまでずっと、夫用、私用、来客用、と区別して出してきてそれが当たり前だと思っていたし、何より夫の箸と私の箸では、大きさや太さの違いも一目瞭然。けれど彼からすると、すべて横並びの扱いだったみたいです。その日は、試しに私も夫のお箸を使ってみたのですが、やはり毎日使っているものと違うと違和感がすごい!そしてこの違和感を平然とスルーできる夫は只者ではないな、と再認識させられました。

夫は本当に色んなことに無頓着で、まだ結婚する前、私の歯ブラシで歯を磨いているのを見つけて震えたこともあります。でもこれ、直しようがないんです。夫的には、「何が悪いか分からない」という感じで、悪気がないのです。

自分>越えられない壁>家族

子どもが生まれて、私の中での圧倒的優先順位一位は息子になりました。息子>家族の集合体>自分という感じです。それが夫はというと、絶対にブレずに自分>越えられない超絶高い壁>家族という具合。もちろん家族のことも大切だし、息子のことは心から愛しているけれど、それもこれも「自分」があってこそだ、という考え方です。この感覚のずれが、週末の予定を立てたり、何かと子どもファーストにせざるを得ないときに本当に厄介で…どうしたらそんなに自分本位になれるのか!?と毎日疑問です。でもこれも、直しようがないんです。優先順位を変えてよ!とお願いして変わるものじゃない。せめて、優先順位はそのままでいいから、ボトムアップというか、家族を大切にする気持ちのボリューム、それ自体の底上げを願うことしかできません。

「夫を教育する」は「夫から教育される」の裏返し

さらに言えばうちの夫は家事スキルもゼロで、以前に私が体調不良のときに洗濯を頼んだら、バスタオルを小さく八つ折りにして干していたこともありますし、一年のうちで一度も料理も掃除もしません。それは結婚前から分かっていたことで、よく人生の先輩方から「夫も早いうちに教育すれば使えるようになるから」とアドバイスをもらいました。この発言に出くわすたびに、私は少し怖くて。逆を言えば、男性同士で「嫁をうまいこと教育すれば思い通りになるぞ」と陰で言っているようなもので、仮にそうだとしたらゾッとするな、と。そもそも結婚する時点でそれぞれいい大人で、それを自分の人生に沿うように「教育する」なんて、できないんじゃないかなというのが私の意見です。(もちろん、知らなかったことを教えてあげたり、レベルをすり合わせたり、できることもたくさんあると思いますが!)教育うんぬんをなしでも、この人と結婚しようと決めたのは自分なので、私はもう、夫が変わることは期待していません。

家族はチーム戦!それぞれのポジションで輝けばいい

夫と2人の頃は気づかなかったのですが、息子が生まれて、家族って一つのチームなんだなと分かりました。もちろん自分の人生は自分主体ですが、それとは別軸で、家族としての生き方や在り方は、家族というチームで切り拓いていくものです。そして「チーム」という考え方でいえば、その中には色んなポジションがあるはず。例えばサッカーなら、フォワードとゴールキーパーで随分動きは変わってきますし、もしかしたら、トレーナー的なポジションもあるかもしれない。そんな感じで、夫と私は「家族」というチームの中で、全然違うポジションを任されていると思います。もちろん、息子にも息子のポジションがあります。それぞれ「こういう役割」と明文化できない部分も多く、感覚的なものですが。ちなみに、チームで戦っていても、仲間割れすることがあるように、私も夫のポジションの働きに納得いかないことも多くあり、それが愚痴となってSNSに漏れ出ています。あんまり愚痴を多く書くと母に心配されたりもするのですが(笑)私からすると、愚痴すらあって当たり前のこと。お互いの欠点を見つけて、指摘してぶつかって、それでも試練はやってくるからまたチームで戦って…毎日そんなことの繰り返しです。

宇宙人と結婚したと思えば気が楽

みなさんはパートナーにどんな不満があって、どう折り合いをつけて暮らしていますか?何の不満もない!っていうミラクルのような話もきっとあるのだろうなぁ(遠い目)。我が家は結婚8年目。うちの夫は「よくできた夫」からは程遠いですが、それでもなんだかんだ仲良くやってこられているのは、自分の中に2つの諦めがあるからです。1つめは「破れ鍋に綴じ蓋」という考え方。自分のことは美化しがちですが、よくよく考えてみれば私もそれなりに欠点まみれ。だから、この自分にあの夫あり、という感じです。もう1つが、「夫は宇宙人」。本当に生き方や考え方が独特な夫なので、たまに「モラハラ…?」という言葉すら頭をよぎりますが、そもそもの「モラル」という共通概念すら持ち合わせていない、宇宙人と結婚したと思えば、全て仕方のないことです。しかも、騙されたわけでもなく、だいたい分かっていて結婚したんです。ピンクレディーの歌じゃないですが、地球の男に飽きちゃったのは、私ですからね。UFO!