最近気づいたのだが、各フォルダーの「共有」タブが見当たらない。何が原因でいつから発生していたのか、同タブの使用頻度は低く、気にしていなかった。別PCからダウンロードフォルダーを参照しようと思った矢先に気づいた始末である。

プロパティに「共有」タブが存在しない

筆者はレジストリファイルで一連のカスタマイズ情報を管理し、年1回(以前は年2回)の更新プログラム適用後に読み込ませている。何らかのミスで不要なカスタマイズを追加しているのか確認してみたが、その様子もない。

カスタマイズ用レジストリファイル

「共有」タブの正式名称は「Shell extensions for sharing」、GUIDは「{f81e9010-6ea4-11ce-a7ff-00aa003ca9f6}」だ。以前の記事でも登場した、特定の機能を無効化するHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Blockedキーをのぞくと、案の定「共有」タブがエントリーされている。

登録した記憶はないものの、コンテキストメニューの整理中に誤って登録したのかもしれない。こちらは以下の方法で取りのぞける。

Windowsターミナルを起動し、以下の内容をコピー&ペーストして実行する

「共有」タブが復活した

今回「共有」タブを復活させるため各所を確認した。サービス「Server」「Security Accounts Manager」の稼働状況も問題なく、ローカルセキュリティ機関を管理するHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsaキーで、ゲストユーザーアカウントを使用して共有システムリソースにアクセスするDWORD値「forceguest」の値も正常。

当然「共有」タブをプロパティに表示させるHKEY_CLASSES_ROOT\Directory\shellex\PropertySheetHandlers\Sharingキーも存在する。前述した〜Blockedキーは「登録した記憶がない」と思い込んでいた故の「灯台下暗し」だった。

著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら