赤ちゃんの様子がおかしいと家族に知らせたワンちゃんなど、ペットのおかげで命を救われたという人も少なくありません。今回は「番犬」ならぬ「番猫」ちゃんが、飼い主の危機を救ったニュースをお届けします。

アメリカのミシシッピ州テューペロに住む、フレッド・エベリットさん。一緒に暮らすバンディットは約9キロの三毛猫で、4年前にアニマルシェルター「Tupelo-Lee Humane Society」から彼の元へやってきたといいます。

そんなバンディットは、フレッドさんを強盗から守ったことで世界中の注目を集めました。今回ニュースになった出来事が起きたのは、7月25日(現地時間)の午前2時半から3時のこと。

キッチンから聞こえるバンディットの鳴き声で、目を覚ましたというフレッドさん。そして寝室に駆け込んできたバンディットは、ベッドに飛び乗るとフレッドさんから布団を引き剥がし、彼の腕を爪で引っかき始めたそう。そのときフレッドさんは、何かがおかしいと感じたといいます。

「彼女は今までそんなことをしたことがなかったのです。『一体どうしたんだ?』と思いましたよ」

フレッドさんがベッドから起き上がり家を調べてみると、裏口の外に2人の若い男性の姿が…。一人は拳銃を持ち、もう一人はバールを使ってドアをこじ開けようとしていたそう。フレッドさんは急いで寝室に行き、自分を守るために拳銃を持ってキッチンに戻ったものの、侵入者はすでに逃げていたとのこと。

<ノースイースト・ミシシッピ・デイリー・ジャーナル>紙の取材に応じたフレッドさんは、バンディットのことをこのように褒め称えました。

「『番犬』は聞いたことあるけど、うちの子は『番猫』ですね」

また、「バンディットがいなければ、状況は変わっていたかもしれない」ともコメント。

「対立するような事態にならなかったのは幸いでした。すべては、バンディットのおかげです」

この出来事を紹介した<NBCニュース>のTwitterには、同じように自分の庭を警備する猫ちゃんがいたことをコメントするユーザーの姿もみられました。家族の一員として、フレッドさんを守ろうと行動を起こしたバンディット。彼女には、世界中から多くの称賛のメッセージが届いたよう。