ラミレス氏とのオンライン対談で、笑顔ながら苦しかった胸の内を明かす阪神・矢野燿大監督【写真提供:DAZN】

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DAZNオリジナル番組「虎の素顔」でラミちゃんに明かした真実とは

 今季開幕から9連敗を喫し、借金は最大16まで膨れあがりながら、現在は貯金を作ってリーグ2位につける阪神(4日終了現在)。5月31日の西武戦で今季13度目の完封負けを喫し、開幕2か月で自力優勝の可能性が消えるなど、瀕死の状態にあった阪神はどうやって復活を遂げたのか??。矢野燿大監督は8月4日、DAZNオリジナル番組「虎の素顔」に出演し、その真実について語った。

 交流戦を境に阪神が見せた大復活劇の舞台裏は、ファンならずとも気になるところ。どん底にある時、矢野監督は一体何を想い、采配を振っていたのか。番組では、ナビゲーターを務める元DeNA監督のアレックス・ラミレス氏がリモート対談で直撃する。

 画面越しに笑顔の再会を果たした2人。ラミレス氏は監督時代に10連敗を経験したことを振り返り、その苦しさに「アルコールの力を借りざるを得なかった」と告白すると、「ラミちゃんみたいにお酒は飲めない」という矢野監督は「韓流ドラマをいっぱい見ました」と意外な気分転換法を告白。さらに、苦しい時に弱みを見せられる人物として、井上一樹ヘッドコーチと妻の存在を挙げ、2人に対する全幅の信頼を明かした。

 開幕後、チーム状態がなかなか上向かず、キャンプインの際に今季限りの勇退を発表したことに「責任も感じた」という。「本当に苦しくて……まぁ、苦しかったですね」と苦笑いを浮かべる指揮官だが、自力優勝が消えた後も変えなかったこと、それが「超積極的な野球」だ。

 阪神復活のキーマンとして、島田海吏外野手と熊谷敬宥内野手をピックアップ。2人の起用がもたらした効果について語るとともに、ペナントレースが激化する後半戦の「4番打者」についても言及。ラミレス氏からぶつけられた「キャッチャーの起用法」「投手陣のキーマン」についても真摯に回答している。

 シーズンは残すところ2か月弱。前半戦に見せた劇的な巻き返しの舞台裏を知ると、ここからの阪神の戦い方がより興味深いものに感じられるかもしれない。(Full-Count編集部)