“宮里藍”の大会で得たメジャー初日をいい形で終えた(撮影:GettyImages)

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<AIG女子オープン 初日◇4日◇ミュアフィールド(スコットランド)◇6680ヤード・パー71>
初の海外メジャーに臨む山下美夢有が、名門リンクスで4バーディ・2ボギーの「69」といいスタートを切った。2アンダーはホールアウト時点で6位タイ。上位で2日目に入れそうだ。
「耐えるゴルフでしたけど、イメージ通りのプレーができた。上出来じゃないかなと思います」。初の大舞台で21歳らしい、フレッシュな笑顔が弾ける。前半2番でバーディを先行させると、1アンダーでハーフターン。後半も12番で2打目を1メートルにつけてのバーディなど、風に負けないショット力をゴルフの本場で披露した。
ハイライトは17番パー5。フェアウェイからのセカンドショットがグリーン前のフェアウェイに着弾すると、そこからの下り傾斜でボールが一気にピン右6メートルの位置まで寄っていく。「まさか乗るとは思ってなかった」という見事な一打を、きっちりとバーディに変えて、この時点で一時3位タイグループにつけた。最終18番でボギーを叩いたが、それも気にならないくらいの快ラウンドだった。
「練習ラウンドから風が強かった。対策をして、それが試合で実践できているのでよかった」と、“予行演習”が効いている。2日目は午後組のプレーとなり、さらにタフな状況も予想されるが、「風が強いと思うけど、しっかり対策をしてチャンスで獲りたい」としっかり伸ばしていくことを意気込んでいる。
今年6月の「宮里藍 サントリーレディスオープン」優勝の権利で得た全英チケット。そしてこの日は、その冠にもなっている宮里藍がコースを訪れ、プレーを見守った。「17番で気づきました。サントリーで優勝した時にお会いして、ジャケットを着させてもらった印象が強い。まさかここで会えると思ってなかったので、とても光栄です」。偉大な先輩からのもらったものも力に、まずは明日、上位での予選通過を目指していく。
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