あっという間に木工用ボンドを小分けにできる装置が画期的!発案者に開発の苦労を聞いた

Twitterに投稿された、木工用ボンドを小分けにする自作の充填機が話題になっている。
4年ぶりに動かす‼️木工ボンド充填機😊夏休み工作に使う木工ボンドの小分け作業、しょうゆ入れに木工ボンドを詰めますwww https://t.co/wJo5m1ic4w
— 工作工房⚙️ (@kousakukoubou) 2022年7月22日
短く切ったペットボトルの周囲に、醤油差しを接続するための穴をあけている。ペットボトル部分には木工用ボンドが入っている。ペットボトルを囲むように醤油差しを取り付ければセッティング完了。
スイッチを入れると充填機が高速で回転しはじめ、遠心力によってペットボトル内のボンドが醤油指し一つ一つに溜まっていくのが分かる。

1分ほど回すだけで、12個中8個の醤油差しが満杯に。画期的!
装置の開発者は、青森県八戸市にて、ものづくりスペースの運営をしている工作工房さん(@kousakukoubou)。この装置は一体どんな経緯で生まれたのか、話を伺ってみた。
夏休みの工作教室用に小分け
工作工房ではどのような活動・取り組みをされているのでしょうか
普段はものづくりスペースにて制作相談・受注、出張でのワークショップを行っています。
工作工房では、お客さん自身で工具を使って作りたいものを制作する場合もありますし、制作を受注して店長の私が作成する場合もあります。
制作受注では、3Dプリンタを使った立体的物の作成や、レーザー加工機での加工など、専門的な技術が求められる依頼を受けることが多いですね。
木工ボンド充填機を作ろうと思ったキッカケを教えてください
夏休み期間中に行う工作教室のために作りました。多いときで参加者が200人を超えることがあり、木工ボンドを小分けにする作業を一個づつ手作業で行うと大変なので、効率よく行える装置を作ったのです。
工作工房さんは、この木工ボンド充填機に至るまでに試行錯誤を重ねているみたいだ。
開発の歴史を感じるwww初期:頭ちょん切ってシリコンチューブで作ってたVer2:おしりに針で穴を開けて空気逃がして重点Ver3:失敗作、真空引きして・・・Ver4:小型扇風機にwwwVer5:今の12個充填装置 https://t.co/ofe7WW0ynH
— 工作工房⚙️ (@kousakukoubou) 2022年7月23日
今の形に至るまでどんな苦労がありましたか
粘度の高いボンドを、効率よく充填する方法を編み出すまでは苦労しました。
はじめは注射器で充填していましたが作業が大変で挫折。そのほか醤油差しに空気穴を開けて充填してボンドが飛び散ったりしていました。
そんな中、たまたま見た遠心分離機の動画にヒントを得て、この充填装置の開発に至りました。
この装置について、今後さらに改善していきたいポイントなどありますか
この装置自体にボンドを詰める工程が大変なので、改善出来ればと思っています。
日々取り組まれている工作の工夫は、その過程で使う道具作りにも活かされていることが伝わってくるお話だった。この動画を見て工作工房さんの活動が気になった方は、Twitterアカウントをフォローしてみては。
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