名古屋の長谷川健太監督【写真:Getty Images】

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ルヴァン杯準々決勝第1戦は追いついてドローに終わった

 名古屋グランパスは8月3日のルヴァンカップの準々決勝第1戦、ホームの浦和レッズ戦に1-1で引き分けた。

 長谷川健太監督は「アウェーゴールは取られたが、その後に追いついてセカンドレグにつながる形は作れた」と、一定の満足感を話した。

 名古屋はFWマテウス、日本代表FW相馬勇紀、新加入の元日本代表FW永井謙佑をベンチスタートで試合に臨んだ。それでも前線からの積極的なプレスを仕掛ける姿勢で試合に入った。マンツーマン気味の守備を前半途中からかいくぐられて失点したものの、後半にはベンチスタートの攻撃陣に加えて元日本代表MF稲垣祥も送り込んでチーム全体の質を高めて1-1の引き分けに持ち込んだ。

 個々の入れ替えによって戦況を打開した感もあり、特にマテウスの質は別格だった。同点ゴールもマテウスのトリッキーなパスから状況を打開しているだけに、長谷川監督も「非常に前半のメンバーが頑張ってくれたが、マテウスが入ってことで起点ができることで攻撃の流れが変わったので、彼も良いプレーをしてくれた」と話した。

 名古屋と浦和はこの日の準々決勝第1戦に続き、8月6日には同じ豊田スタジアムでリーグ戦でも対戦する。さらに10日に浦和のホームで準々決勝第2戦と、8日間で3連戦という環境にある。それだけに長谷川監督は「前半、非常にうまいボールの動かし方をされて、何回かはがされるシーンもあった。後半は良い形でボールを奪うシーンが作れたので、当然また浦和も変えてくると思うが、またしっかりとリーグ戦に向けてしっかりと準備をしていきたい」と、今後の対戦を見据えた。

 浦和のDF岩波拓也も試合後「次のリーグ戦では今日ベンチスタートだった選手たちが出てくると思う」と、コンディションが整った攻撃陣が出場してくると予想して警戒感を話した。3連戦のスタートは痛み分けとなったが、リーグ戦の勝ち点とルヴァン杯の準決勝進出をどちらのチームが持っていくか、ここからの2試合が本番だと言えそうだ。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)